【グループC第2節展望】必勝を期すアルゼンチン。スペインに挑む豪州は元清水アタッカーがキーマンに

2021年07月24日 河治良幸

初戦黒星のアルゼンチンはエジプトの堅守を破れるか

元清水FWのミッチェル・デュークが豪州の攻撃を牽引する。(C) Getty Images

▼エジプト×アルゼンチン
(7月25日/16:30キックオフ@札幌ドーム)

 粘り強いディフェンスで優勝候補のスペインとスコアレスドローに持ち込んだエジプトは、この試合の結果次第で、大会の"台風の目"になる可能性がある。左サイドのソブヒによる仕掛けからFWアフメド・ライアンが、アルゼンチンのオーバーエイジ(OA)GKレデスマからゴールを奪えるか。

 逆に初戦で左サイドバックのオルテガの退場もあり、オーストラリアに0-2で負けてしまったアルゼンチンは、ここで勝たないことには活路を見出せない。リベロとして獅子奮迅の存在感を見せるOAのヘガジを擁するエジプトの牙城を崩せるか。アルゼンチンは、ボランチのコロンバットによる起点のパスやデ・ラ・フエンテのクロスなどチャンスメークの選択肢は豊富なので、長身FWガイチと10番アリスターの2トップに期待がかかる。
 
▼オーストラリア×スペイン
(7月25日/19:30キックオフ@札幌ドーム)

 アルゼンチンに2-0で勝利したオーストラリアが、優勝候補のスペインを破れば2試合でグループ突破が確定する。EURO組のオヤルサバル、ダニ・オルモ、オーバーエイジのマルコ・アセンシオなど、大会随一のアタッカーを封じ切れるかどうかは浦和所属のデンとソウッターのセンターバックコンビにかかる。一方で攻撃は元清水のデュークが絶大な存在感を示しており、スペイン相手にボール保持率がかなり低くなると予想される中でも、得点チャンスをもたらすキーマンになることは間違いない。

 初戦でエジプトを崩しきれなかったスペインは若きプレーメーカーのペドリを起点にダニ・セバージョスの2列目からの飛び出しなどで活路を見出せるか。勝負所では左ききの技巧派FWブライアン・ヒルにも注目だ。

文●河治良幸

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