「僕たちの世代も言わないと」五輪代表・堂安律が明かした“投稿”の真意「賛否はあったけど…」

2021年07月20日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「マヤくんだけが孤立して言っているのではない」

スペイン戦の翌日に思いの丈を投稿した堂安。その真意を改めて語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 22日に東京オリンピックの初戦を迎えるU-24日本代表は7月19日、千葉県内でトレーニングを行なった。

 17日に開催された優勝候補U-24スペイン代表との強化試合(1-1のドロー)で先制ゴールを挙げた堂安律は、踵の打撲の影響で別メニュー。早々に練習を切り上げたため状態が心配されたが、その後のオンラインでの取材では「大丈夫です。心配しないでください」と話し、南アフリカとの初戦には間に合うとの認識を示した。

 そのナンバー10は、スペイン戦翌日に自身のツイッターを更新。五輪が無観客での開催となる現状を受け、主将の吉田麻也が「アスリートとしては当たり前ですが、やっぱりファンの前でプレーしたい。真剣にもう一度検討して頂きたい」コメントしたのを受けて、次のように綴っていた。

「昨日マヤくんがオリンピック無観客について伝えてくれた事に被せてなんですが、これが選手達の意見です。僕達選手は観客のパワーを信じているし皆さんと共に喜びを分かち合いたい。ただもちろん僕達アスリートは今の難しい状況を理解しているつもりですし苦しい状況を改善させたい気持ちは同じです」

【関連フォト&動画】「これが選手達の意見」堂安律が"無観客"に心境吐露
 その投稿について、改めて真意を訊かれた堂安は、「まずはキャプテンのマヤくんが先頭に立ってああいう発言をしてくれたことに対して、賛否はあったと思うけど、いろんなニュースで取り上げてもらった。ただでさえ、五輪の注目度が低い中で、アスリートが自ら発言することが大事だなと思いました」と語り、こう続けた。

「マヤくんは、オーバーエイジやキャプテンだから発言したのではない。マヤくんだけが孤立して言っているのではなく、僕たち選手全員が思っていると言わないと。アンダー24の世代の選手たちも発言しないと。ただ、先頭に立っている選手たちだけに言わせてはだめ。そういう意味で僕は発言しました」

 ただ、もう試合だけに目を向けているようだ。「もう言うことは言ったし、これ以上僕の口から言う必要はないと思っています。そのために前の試合が終わってからすぐに言いましたし、今は自分のパフォーマンスに集中したい」と22日のゲームに気持ちを切り替えていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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