「癌になれ」PKを失敗したモラタの妻が脅迫被害を告白。「もし、か弱い女性に起こっていたら…」

2021年07月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スポーツは不満を生むものではない」

PK戦の末にイタリアに敗れ、がっくりと肩を落とすモラタ。(C)Getty Images

 スペイン代表FWアルバロ・モラタの妻、アリスさんが自身と子供たちへ脅迫があったことを明かした。英紙『The Sun』が伝えている。

 スペインは現地時間7月6日、EURO2020の準決勝でイタリアと対戦。60分にカウンターからフェデリコ・キエーザに先制点を許すが、80分にダニ・オルモとのワンツーから中央突破したモラタが同点ゴールを奪い、試合を振り出しに戻す。

 その後は延長戦に入ってもゴールは生まれず、PK戦に突入。スペインはともに1人目が外して迎えた4人目のモラタが痛恨の失敗。結果的にはこれが勝負を決め、覇権奪回の夢は潰えた。

【動画】モラタの鮮やかな同点弾&痛恨のPK失敗シーン

 一部のサポーターは28歳のストライカーへ批判の矛先を向けると、イタリア人ということもあってかアリスさんをはじめ家族も攻撃。なかには「モラタとその家族は癌になれ」「子供たちが心臓発作を起こすだろう」といった、度を越えた誹謗中傷がSNS上で書き込まれる事態となっている。
 
 これを受け、アリスさんは自身に届いた卑劣なメッセージを公表。以下のような声明を発表している。

「私は正直なところ、これらのメッセージのどれにも苦しんでいません。でも、もしこれがもっとか弱い女性に起こっていたら、問題になっていたと思います。スポーツは団結するためのものであり、不満を生むものではないことを忘れてはいけません。このような行為は恥ずべきことであり、許されることではありません」

 失意の選手、さらに家族まで標的にした誹謗中傷は、許されるべきではないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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