「1万1000キロ離れたアンチェロッティに…」西紙が久保建英の出遅れを懸念。不安払拭には「五輪で何か大きなことを」

2021年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分の将来を賭けている」

東京五輪での活躍が期待される久保。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 スペイン紙『AS』が7月1日付けで、レアル・マドリーから参戦するサムライ戦士が、東京で成すべき"ミッション"を明かしている。

 いよいよ3週間後に開幕が迫る5年ぶりの五輪には大きな期待が集まる一方で、不安視されるのが、新シーズンへの出遅れだ。『AS』では「1万1000キロ離れた(カルロ・)アンチェロッティを相手に見せ場を作らなければならない。彼らはプレシーズンに参加できず、チームメイトに比べて不利な状況になる」と説明し、マドリーを背負い極東で戦う4選手を紹介している。

 そこでU-24スペイン代表FWマルコ・アセンシオ、MFダニ・セバジョス(以上オーバーエイジ)、DFヘスス・バジェホと共に名が挙がったのが、同日本代表MF久保建英だ。同紙は"凱旋"となる20歳の若武者と東京五輪の関係性から、こう説明する。

「日本人は、短いキャリアのなかで最も特別な大会であるオリンピックに向け、夏の間ずっとトレーニングを続けてきた。ホスト国である日本は、地元の人々や多くのサッカーファンを興奮させる存在であり、クボは彼らが頼りにしているサッカーのリーダーである」
 
 昨シーズンはビジャレアル、ヘタフェと2クラブでの武者修行を経験した久保。新シーズンも再レンタルが濃厚とされているが、道を切り拓くために東京五輪は絶好のアピールの場でもある。

「元FC東京の選手は、自分の将来を賭けている。クラブではレンタル移籍が検討されているが、彼はまだ自分の名前を売ることを夢見ており、そのためにはゲームで何か大きなことをする必要があると考えている」

 ラ・リーガは東京五輪の男子サッカー決勝のわずか1週間後に開幕。プレシーズンでじっくりと時間をかけ構築される連係面や、疲労が不安視されるコンディション面など、ネガティブ要素は尽きないが、『AS』も「東京で素晴らしい時間を過ごせば、追いつくことができる」と伝えたように、全ては五輪でのパフォーマンスと結果次第でもある。

 果たして日本の"至宝"は、平和の祭典で一足先にエンジンに着火し、新シーズンでロケットスタートを切ることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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