「ファンタスティックで謙虚」モウリーニョが絶賛した教え子は?「引退する時がきたらとても悲しい」

2021年07月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「当時のことは思い出したくない」と振り返る

教え子モドリッチを改めて称賛したのがモウリーニョだ。(C)Getty Images

 3年前のワールドカップで準優勝したクロアチア代表は、EURO2020でベスト16敗退に終わった。だが、ルカ・モドリッチが見事なパフォーマンスを見せたのは、W杯のときと同じだった。

 開幕から2試合で白星を挙げられなかったクロアチアは、崖っぷちで迎えたグループステージ最終節のスコットランド戦で先制するも同点弾を献上。厳しい状況で迎えた終盤の62分、素晴らしいミドルシュートで決勝トーナメント進出に導いたのが、腕章を巻くモドリッチだった。

 だが、クロアチアはスペインとのラウンド・オブ16で、2点ビハインドから追いついて延長戦に持ち込んだものの、最後は3-5で敗れた。9月で36歳になるモドリッチにとって、これが代表でのラストゲームとなるかもしれない。

 2012年にモドリッチがトッテナムからレアル・マドリーに移籍した際、"白い巨人"を率いていたジョゼ・モウリーニョは、英『talkSPORT』で「あと数年で引退するときになったら、サッカーを愛するわれわれがとても悲しくなる選手」と賛辞を寄せている。

「まったくもってファンタスティックだ。フロレンティーノ・ペレス会長に彼の獲得を頼んだが、当時のことは思い出したくない。トッテナムとの交渉は本当に大変だったんだ。だが、最後に彼はマドリーに来てくれ、もっとも重圧のかかる最大のクラブに10年も在籍した。素晴らしいことだ」

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 さらに、ポルトガル人指揮官は「左右どちらが利き足か分からなくなることがある」と称賛を続けている。

「考え方がファンタスティックで、さらにピッチ上でとても謙虚なんだ。チームのために仕事する。ピッチの外でも謙虚だ。延長戦で交代したときは、クロアチアの人だけでなく、スタジアム全体が拍手したと思う。スペイン人もね。スペインで彼はだれもがリスペクトする選手だ。マドリーに連れて来たのが自分で本当にうれしいよ」

 モドリッチはマドリーとの契約を1年延長した。少なくとも2022年まで、そのプレーを見ることができる。その時間が少しでも長くなることを、世界中のファンが願っているだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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