「あんな選手は見たことがない」冨安健洋の“人間性”をベルギー時代の恩師が絶賛!「彼が嫌がったのが…」

2021年07月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「どこに行っても彼はスーパー」

熾烈な争奪戦が行なわれている冨安。新天地はどうなる? (C)Getty Images

 去就が注目される冨安健洋の評価が高い理由は様々だ。そのひとつは、その人間性にある。

 シント=トロイデン時代に日本代表DFを指導したマルク・ブライス監督は、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、セリエAで冨安は「大きく向上した」と話している。

「ただ、疑うことはなかったよ。タケヒロは典型的なすべての監督が望む選手だ。謙虚で学ぶ用意があり、素晴らしい犠牲精神を持つ。そしてだれにでも敬意を払うんだ」

「シント=トロイデンで、彼の後に日本人選手が来たときのことを覚えている。通訳をしてくれと頼んだら、トミヤスはとても嫌がった。最初は理解できなかったが、後で分かったよ。年上だったから、彼らの文化では失礼なことだったんだ」

 現在はルーベンで指揮と執るベルギー人指揮官は、さらに「若かったが、わたしが人生で見たことのないほどの勤勉だった」と、冨安の真面目さに賛辞を寄せている。

「例えば、足下での短いボールはあまりうまくなかった。それで取り組み始めたんだが、彼は何時間もいわゆる壁打ちをしていたよ」
 
 22歳の日本代表DFには、アタランタやトッテナムが関心を寄せている。『Gazzetta dello Sport』紙によれば、ウェストハムも興味を示しているという。イタリア国内での移籍とプレミアリーグ挑戦、あるいはボローニャ残留のどれが正しい選択となるだろうか。

 ブライスは去就について「わたしが言うことじゃない」としたうえで、「より力を発揮できるのは、3バックの右CBだ。だから、(ジャン・ピエロ・)ガスペリーニの下なら成功できるだろう」と話した。

「ただ、どこに行っても彼はスーパーだろうね。もはや素晴らしいレベルに達した」

『Gazzetta dello Sport』紙は、選手本人が「アタランタでのチャンピオンズ・リーグ出場よりプレミアリーグに魅力を感じている」と報じた。冨安の決断に注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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