決勝トーナメント1回戦でチェコに完敗
就任からわずか9か月余りで退任することになったフランク・デブール。(C) Getty Images
オランダ・サッカー協会(KNVB)は現地時間6月29日、独国代表のフランク・デブール監督が退任したことを公式サイトで発表した。
F・デブールは20年9月にバルセロナの指揮官に就任したロナルド・クーマンの後任としてオランダ代表監督に2年契約で迎え入れられた。
EURO2020ではウクライナ、オーストリア、北マケドニアと同居したグループステージを全勝で突破。組み合わせにも恵まれ、上位進出が期待されたものの、6月27日に行なわれた決勝トーナメント1回戦のチェコ戦ではいいところなく0-2で完敗を喫し、ベスト16で大会を後にしていた。
そして、国内メディアやファンなどから多くの批判を浴びたことを受け、今回自ら辞任を申し出た模様。今大会でベスト8に進出すれば、契約は自動更新される予定だった。
退任を決断したF・デブールはKNVBの公式サイトで、次のようにコメントしている。
「周囲の評価などを鑑みて、代表監督を退任する決断をしました。(EUROで)目標が達成できなかったのは明らかです。20年に代表監督就任を打診された際はとても名誉に感じ、素晴らしい挑戦であると感じていました」と、辞任の理由を説明し、さらにこのように続けた。
「同時に就任した瞬間から大きな重圧も感じていました。そのプレッシャーはいまも増すばかりです。この状況は私にとっても、ワールドカップ出場権獲得に向けて予選を控える選手にとっても、健全な状況とは言えません。もちろん、ファンや選手などすべての人に感謝します。また、最高の環境を整えてくれた協会幹部にも感謝しています」
失意のオレンジ軍団は、誰に再建を託すのか。後任人事が注目される。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部