モラタ意地の千金弾でスペインが計8ゴールの死闘を制す! 85分から2点差を追いついたクロアチアは延長戦で散る【EURO決勝T1回戦】

2021年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半アディショナルタイムにクロアチアが追いつくも…

100分に値千金の決勝ゴールを叩き出したモラタ。(C)Getty Images

 現地時間6月28日に開催されたEURO2020の決勝トーナメント1回戦で、ともにグループステージを2位で通過したクロアチアとスペインがデンマークのコペンハーゲンで激突した。

 序盤から相手を押し込んだスペインが最初にビッグチャンスを掴んだのは16分。ペドリのスルーパスを受けたコケがGKリバコビッチと1対1となるも、シュートコースが甘く、足で防がれる。

 信じられない形で先制ゴールが生まれたのは、その4分後だった。ペドリがハーフウェーライン付近から出したバックパスをスペインの守護神ウナイ・シモンがまさかのトラップミス。ボールはそのままゴールに吸い込まれ、痛恨のオウンゴールとなる。

 動揺を隠しきれないスペインに対し、これで動きが良くなったクロアチアは、24分にヴラシッチ、26分にコバチッチのシュートで敵ゴールを脅かす。

 嫌なムードが流れるなかで迎えた38分、波状攻撃を仕掛けたスペインは、左SBで先発したガヤがエリア内でシュート。GKがセーブしたこぼれ球を、サラビアが思い切りよく蹴り込み、同点ゴールを奪う。

【画像】衝撃のオウンゴールを献上したスペインの守護神ウナイ・シモン
 この1点で落ち着きを取り戻したスペインは後半に入って57分、前線に持ち運んだペドリのパスを受けたフェラン・トーレスが左足のクロス。これにゴール前に走り込んでいた右SBのアスピリクエタがヘッドで合わせ、逆転に成功する。

 67分にはピンチを招き、敵左SBグバルディオルにエリア内でシュートを帯びるも、U・シモンが名誉挽回の好セーブで防ぐ。

 77分には、パウ・トーレスの見事なロングパスを受けたフェランがDFと入れ替り、GKの股を抜く冷静なシュートを決め、3点目を挙げる。

 これで勝負ありかと思われたが、試合はまだ終わっていなかった。85分にゴール前の混戦から途中出場のオルシッチが押し込んで1点差に追い上げたクロアチアは、後半アディショナルタイム2分にそのオルシッチが左サイドから上げたクロスに、パシャリッチがヘッドで合わせて同点弾。試合は3-3で延長戦に突入する。

 勢いに乗るクロアチアは96分、クラマリッチが至近距離からシュートを放つも、ここもU・シモンが左手一本で防ぐ。

 迎えた100分、右サイドからオルモが上げたクロスを、モラタがワントラップから左足を一閃。決定力不足で批判を浴び続けてきた男が、意地の勝ち越しゴールを奪う。

 さらにその3分後にもオルモのパスを受けたオジャルサバルが決めて、ダメを押したスペインが5-3で死闘を制した。2大会ぶりに進んだ準々決勝では、フランス対スイスの勝者と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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