【J1採点&寸評】横浜×G大阪|5連勝を目前に横浜が痛恨の失点。パトリックの劇的同点弾でG大阪が勝点1をもぎとる。

2015年05月30日 サッカーダイジェスト編集部

プランどおりにゲームを進めたが5連勝はならず。

【警告】横浜=なし G大阪=なし
【退場】G大阪=リンス(84分)
【MAN OF THE MATCH】パトリック(G大阪)

【試合内容】
 横浜は序盤、両サイドを押し込まれて、やや劣勢を強いられたが、PKのチャンスを得ると、これをアデミウソンが決めて先制に成功。その後はペースを握り返し、カウンターから決定機を作るなど優位にゲームを進めながら前半をリードで終えた。
 
 後半は一進一退の攻防が繰り広げられ、G大阪は次々と交代カードを切り、攻勢を強めるが、横浜が自慢の堅守で弾き返し、カウンターからチャンスを作る。
 
 しかし、スコアは1-0のまま動かずにアディショナルタイムを迎え、このまま横浜の勝利かと思われたが、FKからパトリックが押し込み、同点。G大阪が粘り強く勝点1をもぎとった一方、横浜にとっては悔やまれるドローとなった。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・14節

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【チーム採点・寸評】
横浜 6
アデミウソンのPKで先制後、ピンチを迎えつつもよく凌ぎ、1点リードを保ちながら勝点3の可能性を高めていたが、最後のFKを止められず、逃げ切りに失敗。ワンタッチプレーを織り交ぜた崩しの質は高く、カウンターからいくつか惜しい場面を作っていただけに、追加点を奪いたかった。
 
G大阪   5.5
後半途中まで決定打を欠くも、パトリックの投入を機にリズムが生まれ始め、終盤の同点弾で辛うじて追いついた。もっとも、守備陣が2点目を献上しなかった点は評価に値する。
 
【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6
キックの精度が多少、不安定だった印象。ロスタイムにFKからパトリックの同点ゴールを許したが、それ以外は及第点のパフォーマンスだった。
 
DF
13 小林祐三 5.5
ピンチを招くイージーミスが少なくなかった。後半途中からは左サイドに回った宇佐美と対峙したが、破たんなく自らの役割をまっとうした。
 
22 中澤佑二 6.5
42分には決定的なピンチを身体を張って阻止。的確なカバーリングを見せ、クロス対応も盤石だったが……。パトリックとの激しいマッチアップは見応えがあった。
 
5 ファビオ 6
果敢なシュートブロックを披露し、鋭い出足と空中戦の強さで強固な壁を築いたが、最後のFKは防ぎ切れなかった。
 
23 下平 匠 6
相手の人数をかけたサイドからの崩しを警戒してか、守備的に構える。後半は攻撃参加の回数が増え、息を吹き返した印象。
 
MF
28 喜田拓也 6.5
潰して良し、バランスを取って良し。パスコースを作るサポートの意識も高く、幅広い活躍で中盤を構成した。
 
7 兵藤慎剛 6
決定的な仕事はなかった。もっとも、持ち味のスタミナをいかんなく発揮し、不用意にスペースを与えず、チームの守備力を高めてみせた。
 
25 藤本淳吾 6
流れを切るミスもあったものの、巧みにギャップを突いてボールを引き出し、攻撃を促した。50分の強烈ミドルは相手GKの好セーブに阻まれた。
 
6 三門雄大 5.5
精力的に高い位置からのディフェンスをこなす一方、ラストパスに難あり。チャンスに顔を出したが、決定機には結び付けられなかった。
 
11 齋藤 学 6.5
狭いエリアでの突破力はさすが。大事な場面でのトラップミスで好機逸が目についたが、スペースができた後半は武器のドリブルとスピードが光った。
 
FW
39 アデミウソン 6.5
PKを確実に決めて、流れを引き寄せる先制ゴールをゲット。軽やかな身のこなしでDFを振り切り、サイドを突いてはチャンスを連発した。
 
交代出場
MF
27 富澤清太郎 -
限られた出場時間のなか、ベテランらしく落ち着き払ったプレーを見せていたが、チームを勝利に導くことはできなかった。
 
FW
16 伊藤 翔 -
ロスタイムにアデミウソンと交代でピッチに立つ。カウンターから齋藤のクロスに飛び込むも、間一髪で合わせられなかった。
 
監督
エリク・モンバエルツ 6
プランどおりにゲームを進め、ロスタイムを迎えたが最後の最後で勝点3を逃し、リーグ5連勝はならなかった。
 

次ページ途中出場のパトリックがチームを救う値千金の同点弾。

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