「冨安の放出は頭痛の種」元イタリア代表DFが古巣ボローニャに警鐘!「立て直すのは大変だ」

2021年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ベストプレーヤーのひとりを失うことになる」

アタランタやトッテナムが獲得に動いている冨安。新天地はどこに? (C) Getty Images

 プレミアリーグのビッグクラブからの関心で、冨安健洋の去就を巡る報道はますます騒がしくなっている。日本代表DFが新シーズン、どのクラブでプレーするかはまだ分からない。確かなのは、移籍することになれば、ボローニャにとっては戦力的に大きな痛手ということだ。

 近年の躍進でセリエAを代表するクラブとなったアタランタに加え、ユベントスのチーフフットボールオフィサーだったファビオ・パラティチを新たに招聘したトッテナムからの関心が噂される冨安。ボローニャは2500万ユーロ(約31億3000万円)を要求していると言われる。

 新型コロナウイルスの影響で経済的な打撃を受け、財政面で厳しいやり繰りを強いられているのは、ボローニャも例外ではない。獲得に1000万ユーロ(約12億5000万円)も要さなかった冨安を倍額以上で売れるとなれば、クラブにとっては大きな利益だ。

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 一方で、シニシャ・ミハイロビッチ監督がこのサムライ戦士を高く評価し、信頼して起用し続けてきたのは周知のとおり。最終ラインのあらゆるポジションをこなせる万能DFを失うとなれば、その穴は小さくない。

 ボローニャOBのマルチェッロ・カステッリーニも同じ考えだ。ボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb』によると、元イタリア代表DFは、『Corriere di Bologna』のインタビューで、「トミヤスの放出は大きな頭痛の種となるだろう」と話している。

「ボローニャはベストプレーヤーのひとりを失うことになる。これほどすぐに影響力を及ぼし、大きく成長するとはだれも思わなかった選手だ。非常に大きな損失となるだろう。技術的な面で立て直すのは大変だろうね」

 移籍市場は先が見えず、取引が成立するまでは何があるか分からない。2021-22シーズンは、冨安にとってどのようなシーズンとなるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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