チェコがオランダを破るアップセット! デリフトの一発退場が明暗を分ける【EURO決勝T1回戦】

2021年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

68分に均衡が崩れる

先制点を奪ったホレシュ。(C)Getty Images

 現地時間6月27日、EURO2020の決勝トーナメント1回戦が開催され、オランダ(C組1位)と、チェコ(D組3位)が、ハンガリーのブタペストで対戦した。

 立ち上がりから主導権を握ったのは、グループステージで最多の8ゴールを奪ったオランダ。バルセロナへの移籍が決まったデパイらを中心に攻撃を繰り出すが、決定的なチャンスを作り出すことはできない。

 中盤以降はチェコが押し返し、28分にはゴール前中央からシックが自慢の左足を振り抜くも、GKステケレンブルフに難なくキャッチされる。

 さらに38分には、ペナルティエリア右でマソプストからラストパスを受けたバラクがシュートを放つが、相手DFデリフトの決死のブロックに阻まれ、ビッグチャンスを逃す。
 
 後半に入って52分、オランダに決定機が到来。デパイのフリックからマレンがゴール前へ一気に抜け出し、最後はGKヴァツリークと1対1となるが、好守に阻まれ、モノにできない。

 迎えた直後の55分、シックに抜かれかけたデリフトが、ペナルティエリア手前で思わずボールを手でストップ。これが決定機阻止と判断され、一発退場となる。

 数的有利となったチェコは、ここから圧倒的にゲームを支配し、68分についに均衡を破る。右サイドからのFKにファーでカラスが折り返し、最後はホレシュがヘッドで押し込んだ。

 さらに80分にも、ホレシュのラストパスから、シックが左足でネットを揺らし、貴重な追加点を奪取。リードを2点に広げる。

 追い込まれたオランダは、必死に反撃に出るが、結局最後までゴールは奪えず。0-2で敗れ、ベスト16で涙をのむこととなった。

 一方、見事に番狂わせを演じたチェコは、2大会ぶりのベスト8進出が決定。7月3日に開催される準々決勝で、デンマークと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部 

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