現地時間６月26日、EURO2020の決勝トーナメント１回戦が開催され、ウェールズ（A組２位）と、デンマーク（B組２位）が、オランダのアムステルダムで対戦した。

　立ち上がりから主導権を握ったのはウェールズ。10分にはベイルがペナルティエリア手前右から自慢の左足で狙うも、わずかに枠の左に外れる。

　中盤以降はデンマークがボールを支配し、攻め込む場面が多くなり、27分に試合を動かす。メーレからゴール前でロングパスを受けたダムスゴーが中央へパス、これに反応したドルベアがエリア外から右足でゴール右に突き刺した。

　エースのエリクセンが試合中に心肺停止で倒れ、途中離脱となるショッキングな出来事を乗り越え、特別な想いを持って戦うデンマークが幸先よく先制点を奪う。
 

　これで俄然勢いに乗り、さらに押し込むようになると、ハーフタイムを挟んで後半開始直後の48分に貴重な追加点をゲット。相手DFネコ・ウィリアムズの中途半端なクリアをペナルティエリア右で拾ったドルベアが、またもや右足で押し込んだ。

　２点のビハインドを負ったウェールズは、63分にベイルのロングスローの流れから、アレンが右足でボレーシュートを放つも、クロスバーの上を大きく越えてしまう。

　その後も、ウェールズは必死に攻撃に出るが、最後まで攻撃が噛み合わなかった。

　結局　88分にメーレ、後半アディショナルにもブライトワイトがダメ押し点を奪ったデンマークが、前回ベスト４のウェールズを４-０で破り、一番乗りでベスト８進出を決めた。７月３日の準々決勝で、27日に行なわれるオランダ対チェコの勝者と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部 

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