「顔の左側の感覚がほとんどない」デ・ブルイネ、練習中はヘディング回避も…21日のGS最終戦で初先発濃厚

2021年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「先発して、リズムを取ってほしいと言われた」

デ・ブルイネはGS第2戦では後半頭から出場し、1G1Aと圧巻の活躍を見せた。(C)Getty Images

 ベルギー代表の司令塔、ケビン・デ・ブルイネ(マンチェスター・シティ)が、怪我の状態について語った。英紙『Daily Mail』が現地時間6月19日付けで伝えている。

 デ・ブルイネは、先月29日のチャンピオンズ・リーグ決勝のチェルシー戦(●0-1)で、相手DFのアントニオ・リュディガーと激しく衝突し、顔面を負傷。途中交代を余儀なくされ、その後に鼻骨と左眼窩の骨折と発表していた。

 決して軽傷ではない怪我に、EUROの出場が不安視されたが、背番号7はグループステージ(GS)初戦のロシア戦(〇3-0)こそベンチ外となったものの、第2戦のデンマーク戦(〇2-1)では0-1の後半頭から出場。すると、トルガン・アザールの同点弾のアシストに加え、鮮やかなミドルシュートで勝ち越し弾をゲットと、早速格の違いを見せつけた。

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 GS最終戦となる21日のフィンランド戦では、満を持し先発復帰に期待が高まっている。デ・ブルイネは「医師やコーチは僕が鼻を折って脳震盪を起こしていることを知っているから、(トレーニングは)慎重にやっている」として、大事を取りヘディングは回避していると明かし、今後の見通しを自らの口で説明している。
 
「顔の左側の感覚がまだほとんどないんだ。困ったものだが、もう慣れたよ。最初の頃は対人プレーが怖かったけど、試合が始まると集中して何も考えなくなるんだ。

(アクシデントが)起こった瞬間から、EUROの初戦には間に合わないと思っていた。監督からは、デンマーク戦でサブに回って、フィンランド戦で先発してリズムを取ってほしいと言われたよ。僕にとっては理想的なことだ」

 そのうえで、現在はドイツ代表として同大会を戦うリュディガーとの間に、摩擦は一切ないことも強調している。

「リュディガーには怒っていない。彼が僕をブロックしたかったことは知っているが、自分を傷つけたかったわけではないので、問題はない。彼が試合後にメッセージを送ってきたので、僕はそれに返事をして、それはとっくに終わっている」

 イングランドでアシストを量産し、サッカー選手最高の名誉であるバロンドール受賞の大本命としても名を挙げられているデ・ブルイネは、「世界のベストプレーヤーたちと並ぶということ。僕が生涯をかけて取り組んできたことだ。ナイスだね」と戴冠へ意欲を隠さない。母国を初の欧州制覇へ導き、その可能性をさらに高めることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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