6万人の大歓声で指示通らず…グリエーズマンは「静寂に包まれることに慣れてしまっていた」と苦戦を明かす

2021年06月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

解説を務めた北澤氏も「架空映像みたい」と驚愕

ハンガリーのスタジアムは超満員に。コロナで長いこと見られなかった光景が広がった。(C)Getty Images

 久々の"アウェーゲーム"に苦しんだようだ。英紙『Daily Mail』が報じている。

 フランスは現地時間6月19日、EURO2020のグループステージ第2戦(F組)で、ハンガリーとブタペストで対戦。スタジアムには6万人のサポーターが詰めかける大アウェーのなか、前半アディショナルタイム2分には、ワンツーからゴール前へ一気に抜け出したアッティラ・フィオラに先制点を奪われてしまう。

 これには『Daily Mail』も「2020年3月以来、サッカー界で最も大きな歓声が上がった」と伝えたように、スタジアムは大歓声に包まれた。

 それでも66分、世界王者はようやく追いつく。キリアン・エムバぺがペナルティエリア右でボールをキープし、中央へ折り返すと、最後はアントワーヌ・グリエーズマンが押し込んだ。だが、反撃はここまで。試合はこのまま1-1で終わり、フランスは勝点2を落とす結果となった。
 
 試合後、同点弾を奪ったグリエーズマンがインタビューに対応。サポーターの歓声で互いの声を聞きとるのに苦労したなかで、満員のスタジアムでのプレーを「忘れてしまった」と語り、意外な苦戦理由を明かしている。

「ピッチでは上手くいかなかった。スタンドが静寂に包まれることに慣れてしまっていたからね。複雑な状況になることは分かっていたよ」

 事実、試合中には主審が笛を鳴らすも、選手に届かず、しばらくプレーが続けられる場面も散見された。WOWOWの中継で解説を務めた元日本代表MF北澤豪氏も「リアルだと思えない。架空映像みたい」と驚いた超満員の光景に慣れるには、もう少し時間を要しそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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