【EURO出場国紹介|ポルトガル】個々の質は優勝した前回大会を上回る。懸念は「ロナウド頼み」

2021年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

国内ではEURO連覇の機運が高まっている

前回王者ポルトガルはC・ロナウド以外にもタレントがずらりと揃う。(C)Getty Images

ポルトガル(7大会連続8回目の出場)
・FIFAランク:5位
・EURO最高成績:優勝(2016年)
・前回大会:優勝
・予選成績:5勝2分け1敗/22得点・6失点(グループB 2位)

●マッチスケジュール(グループF)
6月15日:ハンガリー(ブダペスト)
6月19日:ドイツ(ミュンヘン)
6月20日:フランス(ブダベスト)

―――◆―――◆―――

【PHOTO】海外番記者・識者が選んだ「ポルトガル代表のレジェンド完全格付けTOP10」を厳選ショットで振り返り!
 国内ではEURO連覇の機運が高まっている。前回大会の経験は大きく、選手個々を見ても質は5年前より明らかに向上しているからだ。

 大黒柱のクリスチアーノ・ロナウド(ユベントス)が健在で、さらにクラブレベルで活躍するブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)やベルナルド・シウバ(マンチェスター・C)らが主軸に成長。守備面ではルベン・ディアス(マンチェスター・C)とペペ(ポルト)のCBコンビが安定している。

 近年は4-3-3をベースに中盤を厚くする4-2-3-1も併用。いずれにおいても
CFはC・ロナウドが務める。

 懸念は、その絶対的エースへの依存度の高さ。「ロナウド頼み」はいまに始まったわけではないが、多くの場面で背番号7を探すシーンが目につく。連覇実現にはC・ロナウドの活躍はもちろん、ほかの選手たちの自立も必要だろう。

 グループステージはフランス、ドイツと同居したが、格下より強国相手のほうがクオリティや持ち味を発揮する傾向があるだけに、前回の優勝で自信と勝負強さを手にした王者が"死の組"を首位で通過しても驚きはない。

文●ヌーノ・ルス
翻訳●豊福晋

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事