「ショッキングな決定力」痛恨ドローのスペインへ批判! 記録的な917本のパス&ポゼッション85%も実らず…

2021年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

OBのセスクは「世界の終わりじゃない」

チャンスをモノにできず、うなだれるモラタ。(C)Getty Images

 現地時間6月14日のEURO2020グループE第1節で、スペインはスウェーデンを相手に0-0で引き分けた。アルバロ・モラタらが決定機を決められなかったスペインは、開催地セビージャの一部サポーターからブーイングを浴びせられている。

【動画】モラタはGKと1対1の決定機を決めることができず…

 英公共放送『BBC』は、『Opta』がデータ収集を開始した1980年以降のEUROで最多となる917本のパスと85%のポゼッション率を記録しながら、スペインがネットを揺らせなかったと伝えている。

 元イングランド女子代表のカレン・カーニーは、「ベルギーとロメル・ルカクのことを考えている」と、スペインには決定力のあるCFがいないと指摘した。

「スペインに欠けているのは、絶好調のCFよ。彼らにはすべてがある。CFだけを除いてね」

 また、元イングランド代表のアラン・シアラーも「スペインは自分たちを責めるべきだ」と続いている。

「彼らは十分なチャンスをつくった。得点できなかった理由は、ショッキングな決定力のせいだ」

 だが、チームメイトで、スウェーデン戦でもフル出場したエメリック・ラポルトは「彼にできることを僕らは知っている」と、モラタを擁護した。

「今日は彼にとって上手くいかなかった。それは事実だ。でも、次の試合で3ゴール決めてみんなを黙らせるかもしれない。そうなることを願おう。僕らは次の試合に勝たなければいけない」
 
 さらにマンチェスター・シティのDFは「これだけをして、チャンスをつくったから、チームの気分は良くない。でも、あと2試合あり、もっとうまくやるよ。こういうプレーをしていれば、10試合やれば9回は勝つ」と続けている。

「僕たちは心配していない。次の試合でうまくいくはずだ」

 元スペイン代表のセスク・ファブレガスは、BBCで「大事なのはスタートじゃなく終わりだ」と述べた。

「スペインには少なくともグループステージを突破するだけのクオリティがある。前半を振り返る必要はない。良かった。チャンスは生かせなかったけどね。スペインは負けたわけじゃないんだ。世界の終わりじゃない。良くなると信じている。もちろん、改善が必要だけどね」

 スペインは19日の次戦でポーランドと対戦する。初戦を落とした相手に勝利が必須となる第2節、ルイス・エンリケ監督率いるチームは白星を手にすることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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