【EURO出場国紹介|スペイン】不確定要素は多いが、若さゆえの爆発力に期待

2021年06月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

レギュラー当確と思われていたS・ラモスが招集外

若手逸材がずらりと揃うスペインは2大会ぶりの戴冠を果たせるか。(C)Getty Images

スペイン(7大会連続11回目の出場)
・FIFAランク:6位
・EURO最高成績:優勝(1964年、2008年、2012年) 
・前回大会:ベスト16
・予選成績:8勝2分け0敗/31得点・5失点(グループF 1位)

●マッチスケジュール(グループE)
6月14日:スウェーデン(セビージャ)
6月19日:ポーランド(セビージャ)
6月23日:スロバキア(セビージャ)

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 ルイス・エンリケ監督は2019年11月の再任以来、さまざまな選手を試してきたが、その反面、なかなかスタメンが固定されないという問題を抱えている。唯一レギュラー当確と思われていたキャプテンのセルヒオ・ラモスも、コンディション不良を理由に招集外となった。

 たしかにペドリ(バルセロナ)、ダニ・オルモ(RBライプツィヒ)、フェラン・トーレス(マンチェスター・シティ)といった若手の台頭はあるものの、急激な若返りへのシフトがチームにさまざまな影響を及ぼしているその様は、世代交代を急ピッチで推し進めるバルセロナとダブる部分がある。

 システムはL・エンリケの代名詞でもある4-3-3。志向するサッカーは、ハイプレスを基調とする守備も、ビルドアップと3人目の動きを意識したパス交換をベースに速攻も織り交ぜる攻撃も、ともに能動的でアグレッシブさが持ち味だ。

流動的でオープンなチームを指揮官がいかにマネジメントして勝利に導くか。不確定要素は多いが、若さゆえの爆発力に期待だ。

文●下村正幸

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。
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