【EURO出場国紹介|イングランド】逸材が続々と頭角、指揮官の理想形に近づくも…守備に不安が残る

2021年06月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

懸案だったケインの控えには…

優秀な若手が豊富に揃うイングランド。初の欧州制覇に目論む。(C)Getty Images

イングランド(3大会連続10回目の出場)
・FIFAランク:4位
・EURO最高成績:ベスト4(1963、1996年)
・前回大会:ベスト16
・予選成績:7勝0分け1敗/37得点・6失点(グループA 1位)

●マッチスケジュール(グループD)
6月13日:クロアチア(ロンドン)
6月18日:スコットランド(ロンドン)
6月22日:チェコ(ロンドン)

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 4強進出の18年ワールドカップの後もガレス・サウスゲイト監督は新陳代謝の手を緩めず、チームはさらに若返り、陣容は厚みを増した。

  ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)、メイソン・マウント(チェルシー)、フィル・フォデン(マンチェスター・C)、デクラン・ライス(ウェストハム)、ジュード・ベリンガムら(ドルトムント)99年~00年以降生まれの若手逸材が続々と頭角を現わし、主力の大半が25歳以下だ。

 なかでも質を大きく高めたのが中盤で、ライスに加え25歳のカルビン・フィリップス(リーズ)という展開力に長けた司令塔タイプの台頭で、ポゼッションで主導権を握ろうというサウスゲイトの理想が実現しつつある。

 前線では、懸案だったハリー・ケイン(イングランド)の控えCFにドミニク・キャルバート=ルーウィン(エバートン)が定着し、ウイング陣もラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)、マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)にサンチョ、フォデンと多士済々だ。

 指揮官は就任から4バックと3バックの併用を続け、状況に応じての使い分けが可能な戦術の幅を持つのはメリット。本番は4-3-3がメインになりそうだが、CBのハリー・マグワイアとGKのジョーダン・ピックフォードがW杯後は右肩下がりで守備に不安が残る。

文●松野敏史

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。

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