愛する人たちの、仲間たちの、ライバルたちの、先輩たちのエールが、クリスティアン・エリクセンの幸福につながることを願うばかりだ。

　現地時間６月12日のEURO2020デンマーク対フィンランドで、デンマーク代表MFエリクセンが試合中に意識を失って倒れた。スローインのボールを受けようとした背番号10は、突然崩れ落ちるように倒れ、ピッチで治療を受けたのち、病院に搬送されている。

　幸いにも、その後意識を取り戻したエリクセンだが、ショッキングな光景に世界の関係者とファンは心を痛めた。所属するインテルのチームメートたちは、SNSで仲間にエールを送っている。

　クラブは公式ツイッターで「Forza（フォルツァ、頑張れ）、クリス。我々は君のことだけを想っている」。日本語版公式ツイッターも「Forza クリス、全員が無事を願っています！」と続いた。スティーブン・チャン会長やアントニオ・コンテ前監督も、インスタグラムで「Forza クリス」と励ましている。

　ほかにも、ラウタロ・マルティネスやステファン・デフライ、ミラン・シュクリニアル、アレッサンドロ・バストーニ、ダニーロ・ダンブロージオ、ステーファノ・センシ、アルトゥーロ・ビダル、アシュリー・ヤングなど、チームメートたちが続々と激励のメッセージを寄せた。

　ニコロ・バレッラは、インスタグラムで「フォルツァ、マエストロ」とエリクセンにエールを送りつつ、デンマーク代表主将としてリーダーシップを発揮したミラン所属のシモン・ケアに「カラー関係なく、シモンをたたえたい。本物の人物、キャプテン」と賛辞を寄せている。
 

　同日の親善試合で決勝点をマークしたモロッコ代表DFアシュラフ・ハキミは、得点後に両手で「２」と「４」を示した。インテルでのエリクセンの背番号24を表したものだ。その後、ハキミはツイッターで「勝利と友人にゴールを捧げることができてうれしいよ！強くあれ、エリクセン」と投稿した。

　同じく試合で得点を挙げ、ベルギー代表を勝利に導いたロメル・ルカクは、得点時に「愛しているよ、クリス」とTVカメラにメッセージ。さらに、ツイッターで「まず思うのはエリクセンとカスターニュのことだ」と、負傷交代したベルギー代表DFティモシー・カスターニュとともに、友人たちを激励した。

「我が友よ、強くあれ。２人が完全に回復するのを願っているよ」

　もちろん、インテル関係者だけではない。ミランやローマ、ナポリといったセリエAのライバルクラブたちも、エリクセンに「Forza」とエール。イタリア代表のロベルト・マンチーニ監督は、祈っているとしたうえで、「カモン、近くピッチで会おう」と続けている。

　ユベントスに所属するポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウドは、インスタグラムで「僕たちはエリクセンと彼の家族のことだけを想っている。サッカー界は朗報を願いながら団結している。僕はピッチでまたすぐに会えるのを願っているよ。クリス、強くあれ！」と励ました。

　アレッサンドロ・デル・ピエロやクリスティアン・ヴィエリら、イタリア・サッカー界のレジェンドたちも「Forza」と激励。フランチェスコ・トッティは「10番は絶対に屈しない。フォルツァ、クリスティアン。我々全員が君と一緒だ」と、エリクセンを想った。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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