どこよりも早い東京五輪メンバー18人予想! 6月シリーズ3試合の選手起用で見えた“優先順位”

2021年06月12日 佐藤俊

ガーナ戦のスタメンが現在のベストメンバー。さらに交代で入った選手たちが優位に

ジャマイカ戦に臨んだU-24日本代表の面々。果たして、登録メンバー入りするのは…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部JMPA代表撮影)

 A代表、ガーナ、ジャマイカ戦の3試合の選考マッチを終えて、東京五輪登録メンバー18名の顔が見えてきた。

 ガーナ戦は、仮想南アフリカということもあり、チームの主力メンバーが出場した。選考がかかる場合、重要な試合には主力組で臨むのが定石だ。そういう意味でもガーナ戦でスタメン出場したGK谷晃生、DF酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太、MF遠藤航、田中碧、久保健英、相馬勇紀、堂安律、FW上田綺世の11人は、相手の力がどうあれ6-0と結果を出したので、選出されるのは間違いない。

 彼らがファーストセットになるわけだが、残りはGK1名、フィールドプレイヤー6名になる。

 過去、シドニー五輪から前回のリオ五輪まで、18名の内訳を見てみると、シドニー五輪がGK2名―DF5名―MF8名―FW3名、アテネ五輪は2-5-7-4、リオ五輪が2―6―7―3、北京五輪、ロンドン五輪は2-6-6-4の構成だった。

 今回は、おそらくFW枠が減ると思われる。

 予想としては、2-6-8-2になるのではないだろうか。

 このチームの中核はMFで中盤の選手が点を取る役割を果たしている。圧倒的なストライカーで勝負するチームスタイルではないので、FWはポストタイプ、カウンター狙いでスピードの特徴がある選手がそれぞれ1名ずついれば、残りを中盤や守備の選手に人数を割ける。

 ファーストセットの選手を各ポジションの人数枠に当てはめると残りはGK1名、DF3名、MF2名、FW1名になる。

 誰がその7名に入るのか。
 
 それは、ガーナ戦での選手交代の順番からある程度、読み取れる。交代順がイコール選手のプライオリティの高さを表わすものであるからだ。

58分、冨安―板倉滉、相馬―三笘薫。
67分、上田―前田大然、堂安―食野亮太郎
78分、久保―旗手玲央
84分、中山―古賀太陽

 ただ、単純にこの交代枠の6名が登録メンバーに滑り込むのかというとそうとは言い切れない。早い時間に交代した選手が優位なのは間違いないが、全体のメンバー構成を見ながら考えていく必要がある。

 GKは残り1枠だが、ジャマイカ戦で活躍した鈴木彩艶が有力だ。後半45分のプレー時間だったが、A代表戦で45分ずつのプレーに終わった大迫敬介、沖悠哉よりもプライオリティが高いことが見てとれる。

ジャマイカ戦のフォーメーションは?

次ページガーナ戦のスタメン組に加え、鈴木、瀬古、板倉、三笘、旗手、前田の5名を加えると残りは…

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事