「バルサに2回『ノー』と言った」シャビはなぜ愛する古巣からのオファーを拒絶したのか?

2021年06月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

クーマン監督の続投を発表

現在はカタールで指揮を執るシャビ。まずは経験を積みたいと考えているようだ。(C)Getty Images

 バルセロナは6月3日、ロナルド・クーマン監督が来季も続投することを発表した。少なくとも当面、別の指揮官を探すことはなくなった。

 それでも、ファンやメディアの間で、この人物の将来的なバルサ監督就任の話題が尽きることはない。現在はアル・サッドで指揮を執るシャビのことだ。

 スペイン紙『Marca』によると、シャビは『La Vanguardia』のインタビューで、これまでバルサからのオファーを断ったことについて、適切なタイミングではなかったと話している。

「幸か不幸か、わたしはバルセロナに2回『ノー』と言った。家庭、仕事、契約と、様々な異なる状況からだ。そして、ノーと言うのはとても難しいことだよ。わたしはクレ(サポーター)だからね。だが、タイミングじゃなかったんだ」
 
 バルサのレジェンドは、「数年前にもあったが、そのタイミングじゃなかった。急ぐことはないんだ」と続けた。

「シャビ・アロンソが先日、自分のやり方で監督をしたいと言ったが、わたしも同感だよ」

 2019年から指揮を執るアル・サッドで満足しているというシャビは、「オファーにはオープンだが、冷静に検討する」と強調。1年後のカタール・ワールドカップで「重要な役割」を担うことも触れた。

 Marca紙のアンケートでは、1万8000人を上回るユーザーのうち、86%がシャビの意見に賛成。さらに経験を積んでから、将来的にバルサを率いるほうが良いとの見解を示している。

 稀代の司令塔が愛する古巣で采配を振るう姿を見たいというファンは多い。いつその日が訪れるのか。バルセロナとシャビの今後が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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