【U-24日本代表0-3日本代表|採点&寸評】難しい日程も厳しい評価にせざるを得ない内容。唯一の「6」は…/U-24代表編

2021年06月04日 本田健介(サッカーダイジェスト)

守備陣は悔しい3失点

【警告】日本代表=室屋(75分) U-24代表=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】鎌田大地(日本代表)

[強化試合]U-24日本代表 0-3 日本代表/6月3日/札幌ドーム
 
【U-24日本代表・総評】
5.5
 A代表とジャマイカの一戦が直前に中止(新型コロナウイルスの検査の問題でジャマイカの一部選手が期日までに来日できず)になったことで、急遽、決まったA代表との"兄弟対決"。本来、U-24代表は6月5日に組まれたガーナ戦(このA代表との一戦から中1日で臨む)に調整を進めていただけに、メンバー構成、日程など難しい面があったのはエクスキューズと言える。
 
 ただ、序盤は先輩たちの力強いプレッシャーに押され、2分にCKから失点。その後はボールを回し、攻め込む時間も作れたが、41分には鎌田に決められ、後半立ち上がりにも痛い失点。強度、攻撃のクオリティなど、東京五輪で金メダルを狙うには多くの課題が残った。オーバーエイジ候補の3人(吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航)が本格的に出場するであろう、続くガーナ戦(5日)、ジャマイカ戦(12日)で真価を見たい。
 
【個人採点・寸評】
GK
1 大迫敬介 5.5(HT OUT)
2分に決められた先制点はCKをニアですらされ、ファーサイドで決められたもの。2失点目も鎌田のシュートを褒めるべきか。ただ、この世代の背番号1番としてチームを"乗せる"ビッグセーブも欲しかったところ。
 
DF
5 町田浩樹 5
対人プレーで奮闘した面もあったが、鎌田に決められた2失点目のシーンではパスミスも。後方からのビルドアップの意識が高いのは好感も、ロングボールはなかなか味方に合わなかった。
 
20 旗手怜央 5(78分OUT)
川崎での左SB起用時と比べればどこか窮屈そうにプレー。守備に引っ張られた分、攻撃で持ち味を発揮できなかった印象。3失点目のシーンではクロスに飛び込んだ浅野への対応に迷ったか。厳しいかもしれないが、今後の奮起への想いも込めて「5」に。
 
27 橋岡大樹 
戦う姿勢は人一倍感じられた。しかし2失点目はアシストの南野、ゴールを決めた鎌田の動きに翻弄され、3失点目の場面も右サイドに引き出され、伊東にパスをつながれてしまった。その後は裏のスペースをカバー。
 
2 菅原由勢 5
守備で粘ってはいたが、橋岡とともに南野、鎌田の動きに対応しきれずに目の前で決められた。3失点目の場面でも自らのサイドを崩され、帰陣が間に合わず。終盤は積極的に攻め上がってクロスを供給。状況もあっただろうが、あの躍動をもっと早く見たかった。「5.5」と迷うも……。

【日本代表3-0U-24日本代表|採点&寸評】貫録を示した"兄貴分"。MOMは攻撃のタクトを振った司令塔|A代表編


 

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