【EURO出場国紹介|トルコ】予選で世界王者を撃破! 攻撃は35歳のブラク頼みも、“最少失点記録”を誇る守備は強固

2021年06月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

近年は欧州主要リーグで活躍するトルコ人選手が増加

開幕戦でイタリアと対戦するトルコ。混戦が予想されるA組を抜け出せるか。(C)Getty Images

トルコ(2大会連続5回目の出場)
・FIFAランク:29位
・EURO最高成績:ベスト4(2008年)
・前回大会:グループステージ敗退
・予選成績:7勝2分け1敗/18得点・3失点(グループH 2位)

●マッチスケジュール(グループA)
6月11日:イタリア(ローマ)
6月16日:ウェールズ(バクー)
6月20日:トルコ(スイス)

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 トルコ・サッカー連盟が選手の国外移籍に関する規制を緩和したことにより、近年は欧州主要リーグで活躍するトルコ人選手が増加。選手の質が向上し、必然的に代表の強化に繋がっている。

 とりわけチャーラル・ソユンジュ(レスター)、カーン・アイハン(サッスオーロ)、メリフ・デミラル(ユベントス)らを中心とした守備陣は強固で、今予選の1試合平均0.3失点はベルギーと並ぶ最少記録だ。その過程では、世界王者フランスにホームで2-0と完勝している。

 ただし攻撃陣は35歳のブラク・ユルマズ(リール)に頼らざるを得ない状況が続いており、後進の台頭が欲しいところ。ジェンク・トスン(ベジクタシュ)が重傷に見舞われてメンバー外となり、負傷癖のあるジェンギズ・ウンデル(レスター)も調子が定まらない。ハカン・チャルハノール(ミラン)とユスフ・ヤズズ(リール)の創造性、ブラクの決定力が頼みの綱となる。

 とはいえ、敵地で迎えるイタリアとの開幕戦で引き分け以上のスタートを切ることができれば、混戦が予想されるグループからの突破に大きく近づけるはずだ。

文●カーン・バヤズツ
翻訳●井川洋一

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。

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