【EURO出場国紹介|ベルギー】黄金世代と新世代が融合する優勝候補の一角。ただ、アザールとデ・ブルイネの状態以外にも不安材料が…

2021年06月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アザールは20年以降は代表戦出場が一度もない

好タレントがずらりと揃うベルギーは、初の国際タイトルを手にできるか。(C)Getty Images

ベルギー(2大会連続6回目の出場)
・FIFAランク:1位
・EURO最高成績:準優勝(1980年)
・前回大会:ベスト8
・予選成績:10勝0分け0敗/40得点・3失点(グループI 1位)

●マッチスケジュール(グループB)
6月12日:ロシア(サンクトペテルブルク)
6月17日:デンマーク(コペンハーゲン)
6月21日:フィンランド(サンクトペテルブルク)

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 近年の国際大会における躍進とビッグタレントの台頭で、トップレベルの仲間入りを果たした「新たな列強国」は、今予選でも圧倒的な力を発揮した。ロシアやスコットランドなど曲者揃いのグループを10戦10勝で首位通過。得失点数(+37)は予選参加国最高の成績だった。

 在任5年目のロベルト・マルティネス監督が志向するポゼッションベースの攻撃的スタイルは完成の域にあり、爆発力と安定感は出場国屈指だろう。

 中盤では、ユーリ・ティーレマンス(レスター)が一本立ちしたうえ、レアンドル・デンドンカー(ウォルバーハンプトン)やゼニス・プラート(レスター)ら「プレミア組」が大きく成長。1月にアキレス腱断裂の大怪我を負ったアクセル・ヴィツェル(ドルトムント)が万全な状態でなくても、戦力低下は食い止められそうだ。

 チャンピオンズ・リーグの決勝で鼻骨と左眼窩を骨折したケビン・デ・ブルイネ(マンチェスター・シティ)とともに気掛かりなのは、エデン・アザール(レアル・マドリー)の状態だ。度重なる怪我に見舞われ、20年以降は代表戦出場が一度もない。

 老朽化が進む最終ラインのスピード不足も懸念材料だ。守護神ティボー・クルトワ(R・マドリー)は健在ながら、裏を取られた時の対応に不安を残す。

 それでも、黄金世代と新世代が融合するベルギーが優勝候補の一角であるのは間違いない。

文●カーン・バヤズツ
翻訳●井川洋一

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。

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