小林が劇的な決勝弾!!川崎が鹿島に競り勝ち20戦無敗の新記録&鬼木監督が最速100勝

2021年05月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

後半アディショナルタイム出場の小林が大仕事

後半アディショナル出場の小林が決勝弾!! 勝利に導いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第17節]川崎2-1鹿島/5月30日/等々力

 5月30日、J1の17節、川崎と鹿島の一戦が等々力陸上競技場で行なわれた。

 開幕からリーグ記録タイとなる19試合無敗(15勝4分)と首位を快走する川崎は、鬼木監督のリーグ最速となる100勝もかかったゲーム。1-1のドローだった前節の湘南戦(アウェー)を経てホームでの勝点3を目指した。

 システムは通常通りの4-3-3。GKチョン・ソンリョン、最終ラインは右から山根、ジェジエウ、谷口、登里、中盤はアンカーにJ・シミッチ、インサイドハーフに田中、旗手、3トップは右から家長、L・ダミアン、三笘の並びとなった。

 対する鹿島はかつて川崎でも指揮を執った相馬監督の就任を機に復調。システムは4-2-3-1。GKは沖、4バックは右から常本、犬飼、町田、永戸、ボランチにL・シルバ、D・ピトゥカ、2列目は右から土居、小泉、荒木、1トップに上田が入った。

 開始1分にはいきなり川崎にチャンス。相手から奪ったボールをつなぎ、エリア内左から三笘がシュートを放つもゴール右にわずかに外れた。対する鹿島も直後に中央から持ち上がった小泉からのパスを荒木が狙うもDFにブロックされた。

 その後、雨も降りだしたゲームで19分に川崎が先制に成功した。右サイドでSBの山根がボールを持つと、中央を走るL・ダミアンへDFとGKの間へスルーパス。L・ダミアンは冷静にGKの股を抜いてネットを揺らした。

 雨脚が強まる中、ゲームはこの1点で1-0で川崎リードで折り返した。
 雨が上がった後半、鹿島は小泉に代えて白崎を投入。中盤2列目の配置を右から土居、荒木、白崎に変える。すると、この交代策がゴールにつながる。

 61分、最終ラインからのボールを低い位置に下りた白崎が受け、前の荒木に縦パス。荒木は持ち上がりながら上田にスルーパスを送ると、抜け出した上田がゴール。

 一時はオフサイドと判定されるも、VARでゴールが認められた。

 その後、川崎は右ウイングの家長と中盤中央の旗手のポジションをチェンジ。4-2-3-1のような形へシステムを変えて勝ち越しを狙う。一方、鹿島は松村らを送って逆転を目指した。

 終盤までスコアは動かず。しかし、後半アディショナルタイムに投入された小林が大仕事をこなす。左から流れてきたクロスをトラップで収めシュート。見事にネットを揺らして土壇場で決勝ゴールをマーク。一時、オフサイドかと思われたがゴールが認められた。

 2-1で競り勝った川崎が開幕から20戦無敗のリーグ新記録を樹立し、鬼木監督はリーグ史上最速で100勝を達成した。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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