コンテ退任のインテル、約75億円でハキミをパリSGに売却へ! 「交渉はかなり進んでいる」

2021年05月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

財政問題からスカッドの維持は難しい

インテルのスクデット獲得に貢献したハキミ。1年でイタリアを離れるのか。 (C)Getty Images

 ユベントスの連覇に終止符を打ち、11年ぶりのセリエA優勝を果たしたインテルは、アントニオ・コンテ監督が退任し、さらに主力の放出も噂されている。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は5月28日、アシュラフ・ハキミの移籍を巡るインテルとパリ・サンジェルマンの交渉が「かなり進んでいる」と報じた。

 19回目のスクデットを獲得し、本来であれば20回目の優勝とチャンピオンズ・リーグでの躍進が期待されるインテル。だが、財政問題からクラブはスカッドの維持も難しいと言われており、上を目指したいコンテとは道を分かつことになった。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、インテルは夏の市場で9000万~1億ユーロ(約112億5000万~125億円)のキャピタルゲインを望んでいるという。そのためには、ビッグネームの放出が欠かせない。その候補のひとりが、イタリアで1年目ながら右サイドで大きくチームに貢献したハキミだ。

【PHOTO】11年ぶりにスクデットを獲得したインテル!歴史に名を刻んだV戦士を一挙紹介!
 記事によれば、パリSGはレアンドロ・パレデスをオペレーションに織り込むことを要望したとのこと。だがすぐに、資金が必要なインテルの求めるかたちで交渉が進んだという。ハキミの売却でインテルは約6000万ユーロ(約75億円)を手にするとみられている。

 ハキミ獲得が迫っているからだろう。パリSGは、同じポジションのアレッサンドロ・フロレンツィの買い取りオプションを行使しない意向だという。そしてそのローマの元主将は、以前からインテルへの移籍も噂されている。

 いずれにしても、インテルはハキミを売却しても"目標額"に至らない。さらなる主力の放出があるのか、ジョアン・マリオやラジャ・ナインゴランといったレンタル組の余剰戦力整理で賄うのか。Gazzetta dello Sport紙は、「ピエロ・アウジリオSDの大仕事が必要」と報じた。

 インテルはこの日、ラツィオ監督を退任したシモーネ・インザーギと契約を結んだと報じられている(正式発表はしていない)。新たな時代を迎えるイタリアの新王者が、来シーズンに向けてどのようなチームをつくるか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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