10-0の大勝にもGK川島永嗣は気を緩めず。より高いレベルを見据えて「質はもっと突き詰めなければいけない」

2021年05月28日 サッカーダイジェスト編集部

個人の課題はビルドアップ面

セービングの機会はなかった川島だが、最後尾からのコーチングなどでチームを引き締めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は5月28日、フクダ電子アリーナでカタール・ワールドカップ・アジア2次予選のミャンマー戦を行ない、10-0で勝利。2試合を残して最終予選進出を決めた。

 試合後、GKの川島永嗣が試合をこう振り返った。

「(最近は)なかなか使ってもらうことはないですけど、必要とされた時にしっかり仕事ができるように常に準備していますし、自分の経験をチームに活かせるようにしています。チャンスをもらえたのは嬉しいですし、とにかくどういう形でも日本代表にプラスになるような、そんな存在でありたい」

 公式記録によると日本の被シュートは枠外の1本で、川島永嗣のセービングの機会はなかった。それでも約1年半ぶりの代表戦出場を満足気に振り返った。
 
 もっとも、チームの「成熟度はまだまだ」と気を緩めることはない。

「10点も取れたのは自信になると思いますが、これから最終予選やより強い相手と戦ううえで、どう質を上げていくか。守備でも攻撃でも、質はもっと突き詰めなければいけない。そういう意味ではもっと(チームは)良くなると思います」

 また、ミャンマー戦では「そこまで関われなかったですけど、練習の中から(ビルドアップの質は)求められる」と個人の課題にビルドアップ面を挙げた。

 次戦のジャマイカ戦(6月3日)は、キャプテンの吉田麻也らがオーバーエイジとしてU-24 代表に合流するため欠場する。3大会連続でワールドカップに出場し、38歳となった川島にはプレーはもちろん、リーダーシップも求められるだろう。川島は「メンバーが変わっても今日と同じような連係をしなければならない。よりコミュニケーションを取る必要がある」と次を見据えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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