神戸が2-1で柏を撃破! 一瞬の隙を突く見事な先制点を決めたのは…

2021年05月26日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

前半は劣勢だった神戸が、後半開始早々に先制点を奪う

郷家(7番)の先制点を皮切りに、後半開始に畳みかけた神戸。敵地で柏を2-1で下した。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグの柏レイソル対ヴィッセル神戸が5月26日、三協フロンテア柏スタジアムで行なわれ、アウェーの神戸が2-1で勝利した。

 序盤はアウェーの神戸が主導権を握り、ポゼッションをしながら2トップの古橋亨梧とドウグラスが機を見て裏抜けを狙う。しかし統制された柏の守備ブロックを崩しきれない。

 対する柏は決して受け身になり過ぎず、FW細谷真大のランニングを生かして形勢逆転を試みる。守備から攻撃へのトランジションが奏功すれば、すかさずオフェンスに厚みをかけた。16分にはクリスティアーノが強烈なミドルを放つ。

 そして柏は17分に細谷が、神戸は20分に古橋が相手DFの背後を突いてチャンスを迎える。だが両チームともカバーリングが素早く、ゴールには至らなかった。

 給水タイムを過ぎたあたりからは、柏が攻勢を強めた。38分には細谷が、続く39分には仲間隼斗が、どちらも右サイドからのクロスに合わせてフィニッシュまで持ち込んだ。得点はできなかったものの、間違いなくオフェンスに迫力はあった。
 
 前半の展開とは裏腹に、後半に入ると神戸がいきなりゴールを奪う。キックオフの流れから、そのまま左サイドを攻略し、古橋がクロスを上げる。ボールをドウグラスが頭で折り返し、中央で郷家友太が合わせて得点を決めた。

 先制した神戸がさらに畳みかける。52分、中盤でルーズボールを拾った山口蛍がドウグラスにつなぎ、そのままの勢いで左サイドをかけ上がる。リターンパスを貰うと、見事なファーストタッチでペナルティエリア内に侵入し、最後は懸命に戻った川口尚紀の足に当たってネットを揺らした。

 一瞬の隙を突かれた柏は、しばらくバタバタした様子だったものの、57分に高橋峻希と神谷優太を投入してから落ち着きを取り戻す。そして、ほどなくして前半のような猛攻を仕掛け、62分には神谷のFKを椎橋慧也が頭で合わせて1点を返した。

 その後は、ホームの柏がサポーターの拍手に後押しされながら、攻め続けた。75分には、CKから古賀太陽がチャンスを迎えたものの、力んだシュートは枠を外れた。

 結局、両チームともに得点は生まれず、試合はそのままタイムアップ。勝利した神戸は、見事に一瞬の隙を突いた郷家が先制し、すぐに山口が畳みかけた後半開始の2得点で勝点3を手にした。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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