「何年もプレーしたかったけど…」レッズ退団決定のヴァイナルダムが感涙! 恩師クロップは「この別れはつらい」

2021年05月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「我々から思い出を奪い去ることは誰にもできない」

クロップ(右)とヴァイナルダム(左)は強い絆で結ばれているようだ。(C)Getty Images

 リバプールで5年。黄金期を支えたジョルジニオ・ヴァイナルダムが、退団することを明かした。

 現地時間5月23日のプレミアリーグ最終節、リバプールはホームでクリスタル・パレスに2-0で勝利し、来季のチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得した。

 先発出場したヴァイナルダムは、今季で契約が満了。試合後、30歳のオランダ代表MFは英衛星放送『Sky Sports』で「今は涙と戦っているよ」と、感極まった様子で話している。

「リバプールとクラブの人たち、チームメートは、5年に渡って僕に愛情を示してくれた。彼らのことが恋しくなる。もっと何年もクラブでプレーしたかったけど、残念ながらそうならなかった。7月1日から僕はもうリバプールの選手でなくなる。それが今の状況だ」

 ヴァイナルダムは「現時点ではこれがラストゲームになる。でも、サッカーではどんなことも起こり得る」としたうえで、「これから数週間でどうなるかをみよう」と続けた。

「少し休み、代表に行き、全てがどうだったかを話すタイミングを見てみなければいけない。ファンは知るに値すると思うからね。そこからどうなるかみよう」
 
 一方、ユルゲン・クロップ監督は「ウチのリビングで初めて会った瞬間から、この素晴らしい選手とはウマが合った。とてもフレンドリーで賢く、非常にオープンな人だ」と惜しんでいる。

「とても感傷的だよ。私は友人を失うのだからね。彼が素晴らしい場所を見つけると確信している。彼に関心を寄せるクラブはどこも、私に連絡し、彼のことを尋ねるべきだ。必ず彼を獲ることになるだろう。リバプールで彼がしたことはポジティブでしかないからね」

 クロップは「我々から思い出を奪い去ることは誰にもできない。一緒に思い出を分かち合っていく。試合後に彼にもそう言った。彼も同じ考えだ」と続けた。

「一緒に過ごした時間がそれに相応しくなければ、別れはつらくないだろう。これは本当につらい。我々は素晴らしい時間を一緒に過ごしたからだ」
    
 指揮官の言葉からは、いかに強い絆だったかがうかがえる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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