「クラブの支えを感じなかった」クーマン監督がバルサ上層部に不満!「続投できないなら伝えてくれ」

2021年05月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「もっとやれたはずだから、悲しいのは確かだ」

クラブへの不満を吐露したクーマン監督。(C)Getty Images

 進退は、まだ分からない。ただ、ロナルド・クーマンが直近のバルセロナ首脳陣に不満を感じていたのは確かなようだ。

 5月22日のラ・リーガ最終節でエイバルと対戦するバルサだが、前節の黒星で逆転優勝の望みは消滅している。コパ・デル・レイを制したものの、リーガとチャンピオンズ・リーグのタイトルを手にすることはできなかった。

 契約を1年残すクーマンだが、来季もバルサを率いるかは未定だ。ジョアン・ラポルタ会長は先日、「サイクルは終わった」と述べ、改革に乗り出す考えをほのめかしている。

 クラブが後任監督を探していると噂される中、クーマンは21日の会見で「正直、自分がバルサの監督として続けるのかは分からない」と述べた。(米スポーツチャンネル『ESPN』より)

「数週間前に一緒にランチしたが、シーズン後にまた話すことで合意した。どうなるか、みてみよう。わたしはずっと、契約をまっとうしたいと言ってきた。だが、決めるのは会長だ」

 その会長ら首脳陣について、クーマンは「シーズンの最後は(支えを)感じなかった」と話している。
 
「直近の結果で疑問があるのは理解している。だが、まず話さなければいけない」

 クーマンは「今は変更しているところで、今後も変更はあるが、バルセロナでは勝たなければいけないと知る」としたうえで、「われわれはトロフィーを勝ち取り、リーガ優勝を競った」と強調した。

「本来のレベルでない試合があったり、もっとやれたはずだから、悲しいのは確かだ。だが、全般的には問題があった中で悪いシーズンではなかった。とても良かったわけじゃないが、不利だった状況すべてを考えればOKのシーズンだ。クラブが新監督と選手必要と考えるなら、それでいい。だが、それを(私に)伝える必要がある」

 一方で、最終節を欠場するリオネル・メッシの去就について、指揮官は「長年とどまるのを望む。今季も彼は唯一無二と示した。人として、プロとして、10点満点だったと思う」と話している。

「彼がいなくなれば、別の選手を育てなければいけない。30ゴールを失うのだからね。メッシがいるバルサには、メッシがいないバルサより大きな未来がある」

 新たな時代に向かおうとしているバルサが、どのような決断を下すのか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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