「冗談から生まれたんだ」名手バッジョがポニーテール誕生の秘話を明かす!「W杯の時にメイドが…」

2021年05月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ブラジル戦のPK失敗については「ずっと忘れない」

このブラジルとのW杯決勝で失意を味わったバッジョ(10番)が、ポニーテール誕生の秘話を明かした。(C)Getty Images

 名言を生んでも、心の傷が完全に癒えることはない。

『Netflix』での自伝映画放送を受け、元イタリア代表のロベルト・バッジョがイベントに出席し、1994年ワールドカップ決勝でのPK失敗を振り返った。『Corriere dello Sport』紙が伝えている。

 スコアレスで120分を終えたイタリアとブラジルの激戦は、PK戦でイタリアのフランコ・バレージとダニエレ・マッサーロが失敗。決めなければV逸という重圧の中、5人目に登場したバッジョは、クロスバーの上へと外してしまい、その場に立ち尽くした。

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」

 有名なこの名言につながったPK失敗は、だが、やはりイタリアのレジェンドにとって消し去ることのできない思い出となっている。バッジョは「絶対に過去とはならない。ずっと忘れないよ」と話した。

「(W杯優勝は)サッカー人生の夢だったんだ。それに、あの終わり方。忘れられない。マッサーロとバレージが何も言われないのはなぜか? 最後が自分だったからね。つらかった。ずっと見てきた夢をかなえられなかった」

 そのうえで、「人生で大事なのは最終結果じゃない。それまでの努力だ」とも述べている。

「目標を達成するために、自分の持てるすべてを出し尽くしたと分かっているかどうか。わたしにとっては、それが重要なんだ。わたしはずっとそういう哲学でやってきた」

【動画】"稀代のファンタジスタ"ロベルト・バッジョのスーパープレー集はこちら!
 映画の題名は「Il Divin Codino(神なるポニーテール)」。バッジョの愛称だ。なぜポニーテールにしていたのか。バッジョは「冗談から生まれたんだ」と明かした。

「ワールドカップでアメリカのホテルにいたときに、素晴らしく編んだ髪のメイドがいてね。ある日、彼女と話してそれをほめたら、『あなたもやったらどう?』と言われたんだ。そして2時間後には彼女がやってきた。だからポニーテールにすることを思いついたんだよ」

 永遠に、ドラマティックなレジェンドだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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