いよいよクライマックス!ラ・リーガ、プレミア、セリエAの最終節見どころを一挙に紹介!

2021年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

アトレティコとマドリーの勝点が並んだ場合は…

(上段から)プレミア、ラ・リーガ、セリエAの最終節で、どんなドラマが待っているのか。(C) Getty Images

 欧州の各国リーグもいよいよクライマックを迎えた。ここでは、DAZNで配信中のラ・リーガ、プレミアリーグ、セリエAの最終節の見どころをまとめて紹介。5月22~23日に開催される注目カードをピックアップした。

―――◆―――◆―――

【ラ・リーガ】
 最も注目されるのが、まだ優勝が決定していないラ・リーガだ。

 第37節で、バルセロナがセルタに敗れ"三つ巴"のタイトルレースから完全に脱落。ラ・リーガの覇権争いは、アトレティコとレアルのマドリード勢に絞られた。

 圧倒的に優位なのは、マドリーと2ポイント差の勝点83で首位に立つアトレティコだ。ここ11戦勝ちなし(6分け5敗)で19位に沈むバジャドリーとのアウェーゲームに勝てば、文句なしで優勝が決まる。

 ただ、相手も残留が懸かっており、文字通り死に物狂いで挑んでくるだろう。簡単な試合にはならないはずだ。ポイントになるのは、アトレティコとマドリーの勝点が並んだ場合は、直接対決の結果(1勝1分け)により、マドリーにタイトルが転がり込むという点。つまり、マドリーが勝つと仮定すれば、アトレティコは引き分けでは足りず、勝点3が必要となる。

 最終的に逆転勝ちを収めたとはいえ、前節のオサスナ戦のように、序盤から決定機を外し続けるようだと、焦りが生じてもおかしくない。ただ、ミッション達成のために勝利が必要なのはバジャドリーも同じで、相手も前に出てこなければいけない状況というのは、アトレティコにとっては好都合だ。

 一方、勝つしかない2位のマドリーは、7位のビジャレアルをホームに迎える。マドリーにとって幸運なのは、ビジャレアルが3日後にマンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ(EL)決勝が控えていることだ。最終節には、来シーズンのEL出場権が懸かっているとはいえ、クラブ史上初のタイトルとチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権が懸かった大一番に向け、メンバーを落としてくるのは、ほぼ間違いないだろう。

 5年半ぶりにフランス代表に電撃復帰し、EUROの登録メンバー入りを果たしたカリム・ベンゼマは気を良くしているはずで、退任も取り沙汰されているジネディーヌ・ジダン監督のラストゲームになる可能性のあるこの一戦に取りこぼしをする可能性は高くないと見る。

 日本時間22日25時(23日1時)に同時キックオフされるこの2カードで、どんなドラマが待っているのか。

【動画】久保建英が残留に導く衝撃のミドル弾!ユニホームを脱いで喜びを爆発!
 その他、前述したビジャレアル(勝点58、以下同)のほか、5位レアル・ソシエダ(59)、6位ベティス(58)が2枠を争うEL出場権の行方以上に注目を集めるのが、熾烈な残留争いだ。

 前節に、乾貴士と武藤嘉紀が所属するエイバルの降格が決定。19位バジェドリー(31)、18位エルチェ(33)、そして岡崎慎司がプレーする17位ウエスカ(33)のうち、1部に生き残れるのは1チームだけ。バジャドリーは既述したアトレティコ、エルチェはアスレティック・ビルバオ、そしてウエスカはバレンシアをそれぞれホームゲームに迎える。勝てば無条件でクラブ史上初の残留が決定するウエスカが有利だが、最後まで目が離せない。

 出番激減している岡崎は残留に貢献できるか、乾と武藤はホームでのバルセロナ戦で意地を見せられるか、そして、前節のレバンテ戦でついに今季初ゴールを奪った久保建英は、ヘタフェでのラストマッチとなるだろうグラナダ戦で2試合連発なるか。日本人選手の最終戦にも注目が集まる。

【PHOTO】ヘタフェを残留へと導く圧巻ミドル炸裂!久保建英の厳選ショットを一挙紹介!

次ページプレミアリーグはCL出場権と得点王争いに注目

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事