「去らなければ…」今季限りで退任と報道のジダン、会見で何を語った? マルセロとの衝突についても言及

2021年05月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ビッグネームは試合に出られなければ腹を立てる」

今シーズン限りでの退任を伝えた報じられたジダン。(C)Getty Images

 3度目の別れは、近いのだろうか。

 レアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督が、5月15日の会見で「去らなければいけないときがある」と話した。米スポーツチャンネル『ESPN』が伝えている。

 残り2試合のラ・リーガで首位アトレティコ・マドリー、3位バルセロナとタイトルレースを繰り広げているマドリー。一方で、2022年までの契約を結ぶジダンの進退は絶えず取りざたされている。

 地元メディアが「今シーズン限りでの退任をチームに伝えた」と報じられたジダンは、会見で「申し訳ない。自分の発言がつまらないことは分かっている。だが、事実なんだ。何があるか、私には分からない」と話した。

「わたしはここにおり、明日は試合だ。それからもう1試合残っている。その後はどんなこともあり得るだろう。レアル・マドリーだからね。わたしは過去や未来を見ない。見るのはいま現在だ」

 さらに、ジダンは「2006年の引退や(2018年の)退任は、わたしが責任から逃げたとか、難しくなって去ったと言われるが、違う。そんなことは決してなかった」と述べている。

「わたしは最後まで全力を尽くす。そして、変えるべきときが訪れるものだ。わたしだけじゃなく、多くの選手たちにとってもね」

【関連画像】モドリッチやアザールらの名手に混ざり…マドリーのトップチーム練習に参加する中井卓大はこちら!
 フランス人指揮官は「簡単だから去るのではない」ともつけ加えている。

「残らなければいけないときがある。そして、去らなければいけないときもある。わたしにとってだけでなく、全員にとってね」

 一方で、ジダンは一部選手との衝突についても話した。先日、マルセロとのトラブルが報じられた指揮官は「つねにあるもので、理解できる」と述べている。

「どの選手も試合に出ることを望んでいる。よりビッグネームの選手は、試合に出られなければ腹を立てる。わたしは25人の選手をマネジメントしなければいけない。選手でも監督になれば、いつかはそうしなければいけない。もっとも大切なのは、選手をリスペクトすることだ。そしてわたしはずっとそれをしてきた」

 今はまだ、ジダンとマドリーの今後について、明確なことは分からない。確かなのは、ジダン・マドリーが、最後になるかもしれないタイトルの獲得に向けて集中しているということだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【関連動画】マドリー公式が投稿! 中井卓大が決めた華麗なドリブルからの圧巻ゴラッソはこちら!

次ページ【関連画像】モドリッチやアザールらの名手に混ざり…マドリーのトップチーム練習に参加する中井卓大はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事