なぜマドリー中井卓大は“3つ飛び級”でトップチームの練習に招集されたのか? 現地紙は「補うため」

2021年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨年の10月とは状況が異なる

トップチームの練習に参加したことが明らかになった中井。(C)SOCCER DIGEST

 レアル・マドリーのフベニールB(U-18相当)に所属する17歳のMF中井卓大が5月15日、自身のSNSを更新。マドリーのトップチームの練習に参加したことを報告し、反響を呼んでいる。

 この逸材がトップのトレーニングに加わるのは初めてではない。昨年10月のインターナショナルウィークにも、トップチームの選手数人が代表招集で抜けたために、声が掛かっている。

 だが、代表ウィークではないこの時期に、カテゴリーが"3つ下"の日本人MFがなぜ招集されたのか。

 最大の理由は、トップチームの怪我人の多さだ。スペイン紙『MARCA』によれば、ダニエル・カルバハル、ラファエル・ヴァランヌ、ルーカス・バスケス、フェルランド・メンディ、セルヒオ・ラモス、マリアーノ・ディアスが故障中で、コロナの濃厚接触者に認定されたトニ・クロースとともに練習を欠席。

 さらにカスティージャ(Bチーム)所属でトップの試合にも出場していたMFマルビン・マクも負傷し、16日に開催されるアスレティック・ビルバオとのラ・リーガ第37節に向けて、頭数が揃わない状態となっていた。

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『MARCA』紙は、カスティージャ所属ながら、ジネディーヌ・ジダン監督の戦力にもなっているミゲル・グティエレス、アントニオ・ブランコ、セルヒオ・アリバスとともに、フベニールBから中井とディビー・ケイタのMF2人が招集されたのは、「負傷したマルビン・マクを補うため」だったと伝えている。

 スペイン2部B(実質3部)に属するカスティージャは、16日にアウェーでの2部昇格プレーオフが控えており、フベニールA(U-19相当)は15日に試合が組み込まれていた。

 そのため、さらに下のフベニールBの中井にチャンスが巡ってきたわけだが、いずれにしても"ピピ"がクラブ内で期待されている存在であるのは間違いない。「タイプが似ている」と評されるルカ・モドリッチらと同じ時間を共有したことは、小さくないプラスになったことだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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