プレミア史上最長ブランク!マンCの35歳GKが3645日ぶりの出場で、PKストップ&パス成功率の自己ベスト更新

2021年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼は真のリーダー」とペップも賛辞惜しまず

イングランド代表経験も持つカーソンが、待望の新天地デビューを果たした。(C)Getty Images

 マンチェスター・シティは現地時間5月14日、プレミアリーグ第36節でニューカッスルと敵地で対戦。11日に2位のマンチェスター・ユナイテッドが敗れ、2年ぶり7度目のリーグ制覇が決まってからは初めてとなるこのゲームに、4-3と逆転勝利を収めた。この試合で加入後初出場を果たしたのが、GKスコット・カーソンだ。

 カーソンは昨シーズン、イングランド2部のダービーからイングランド王者にレンタルで加入するも、第3GKという立場だったため、ベンチに入る機会も限られていた。だが、優勝が決まったことで、元イングランド代表の35歳に待望のチャンスが回ってきたのだ。

 データサイト『Opta』によれば、カーソンはウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン時代の2011年5月以来、3645日ぶりのプレミアリーグ出場で、GKとしては同リーグ史上最長のブランクとなった。
 
 試合前に英衛星放送『Sky Sports』のマイクに「私は決してあきらめていないし、今夜はチャンスがある」と意気込みを語っていた不屈の闘志を持つ男は発奮。3失点をしたものの、プレミアリーグ出場146試合目にして過去最高の90%のパス成功率を記録したほか、62分にはジョー・ウィロックのPKストップも見せた(ウィロックに詰められ失点)。

【動画】35歳苦労人GKは執念のPKストップも…プレミア王者"初戦"は壮絶な乱打戦!

 ブランクを感じさせない働きに、ジョゼップ・グアルディオラ監督は、試合後にクラブ公式サイトを通じ、賛辞を寄せている。

「人々は知らないかもしれないが、彼は真のリーダーなんだ。自分の思ったことを言えるし、ビッグチームでの経験も豊富だ。彼は素晴らしい人で、エディ(エデルソン)や選手たちも、彼がプレーできることを喜んでいる」

 長いホイッスルの後、チームメイトは次々にデビューを果たしたカーソンと熱い抱擁。ベテランの真摯な姿勢は、チーム全体に伝わっていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】仲間たちが次々と熱い抱擁を求める…試合終了後の感動シーン

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