【仙台】今季初勝利を呼び寄せた西村拓真「ここからがすごく楽しみ」

2021年05月01日 サッカーダイジェスト編集部

「前半から本当にクロスが入ってこなくて」

前半からボールを追い続けた西村。総走行距離はトップを記録した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ12節]ベガルタ仙台1-0柏レイソル/5月1日(土)/ユアテックスタジアム仙台

 サポーターもチームも待ち望んでいた勝利だった。

 2019年シーズンの33節大分戦から、まさに518日ぶりとなったホームでの白星。それを手繰り寄せたのは西村拓真のゴールだった。

 0-0のスコアレスで迎えた68分。右サイドで相手DFとの一対一をかわした蜂須賀孝治がクロスを上げると、上手く抜け出した西村が執念のヘディングでネットを揺らした。

「前半から本当にクロスが入ってこなくて、ハチさんが(途中交代で)入ってから、上手く動き直して入れたと思います」

 西村は自身のゴールについてそう振り返った。

 実際、前半は柏にボールを握られるシーンが多く、コンパクトなブロックで守りながら攻撃を狙うものの、なかなかシュートまでは繋げられなかった。
 
 それでも西村は走り続けた。前線からのプレスも怠らず、この試合での総走行距離は両チーム通じてトップの12.292キロメートル、スプリントも2位の32回をマーク。その献身さが、この試合の決勝点を呼び寄せたと言っても過言ではない。

 今回の勝利については「長い間勝ててなかったんで、ここからがすごく楽しみ。(サポーターの)みなさんと一緒に勝利を分かち合うことが改めて幸せなことだと感じましたし、どんどん増やしていけるように頑張りたい」とコメント。

 またサポーターに対しては「声が出せないなかで、拍手からすごく気持ちが伝わってきましたし、本当に有難い存在です」と語った。
 
 西村が結果を残して掴んだ今季リーグ戦初勝利、そしてユアスタでの開催通算400試合目というメモリアルマッチでの白星を、今後の上昇気流のきっかけとしたい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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