「冨安健洋は売りに出さない」ボローニャ指揮官とオーナーの会談で方針を決定か。クラブOBは「彼は重要な選手、驚かない」

2021年04月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

来シーズンは再びCBに戻すプランと報道

引く手あまたの冨安だが、ボローニャは売却を拒否か。 (C) Getty Images

 売るとしたら、一定の金額を得られるのは確実だ。だが、ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、冨安健洋を高く評価しており、その放出を望んでいないと知られている。

 2023年までの契約を全うするかが注目されていたミハイロビッチが、イタリアに戻ってきたオーナーのジョーイ・サプートと会談した。今後についてポジティブな話し合いだったと言われる。もちろん、指揮官は自身が望むチーム編成をオーナーに訴えているだろう。

 イタリア紙『il Resto del Carlino』の報道としてボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb』が伝えたところによると、クラブは今後の方針として冨安を残すという。

 それだけではない。今後の計画では、日本代表DFを再びCBに戻すとのこと。1月に加入したアダマ・スマオロとコンビを組ませる考えのようだ。右SBは新たにレギュラー候補の獲得を目指す。

 冨安には、ミランをはじめとする国内のビッグクラブや、エバートンやレバークーゼンといったプレミアリーグ、ブンデスリーガの有力クラブが関心を寄せていると言われる。争奪戦を経て売却すれば、コロナ禍による経済的打撃が大きい中で、大きな利益を手にすることができるだろう。それでも、彼らは売らない方針のようだ。

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『Tuttobolognaweb』によると、ボローニャOBのジュゼッペ・アナクレリオは、地元メディアで「トミヤスはミハイロビッチにとって売却不可能だって?」と話した。

「彼は重要な選手だ。CBもSBもうまくやれるからね。わたしは驚かないよ」

 ふくらはぎを痛めている冨安は、別メニュー調整が続いており、4月25日のセリエA第33節アタランタ戦も欠場するとみられている。まずは、戦列に復帰することが重要だ。一方で、去就が騒がれるのも不可避。ボローニャと選手の決断が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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