「凄い収まる」大型FWが柏に降臨。ペドロ・ハウルがデビュー戦で見せた大器の片鱗

2021年04月24日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

ポストプレーがシンプルかつ的確だった

柏デビューを果たしたペドロ・ハウル。的確なポストプレーが光った。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ11節]柏 5-1 徳島/4月24日/三協フロンテア柏スタジアム

 待望の新助っ人FWが柏デビューを果たした。ブラジル人のペドロ・ハウルだ。

 5-1で徳島を圧倒して迎えた75分、呉屋大翔との交代で途中出場すると、終始ポストプレーで味方と好連係を披露。80分には右サイドで複数人に囲まれたが、当たり負けしないフィジカルの強さも見せつけた。

 さらに85分には、左サイドで秀逸なヒールキックパス。アンジェロッティと華麗なコンビネーションも披露した。チームに合流したのは4月20日だったにもかかわらず、デビュー戦にしては悪くないパフォーマンスだっただろう。

 なにより印象的だったのは192センチというサイズの大きさで、かなり多くのボールを前線で収めた。加えて魅力的に映ったのはポストプレーがシンプルかつ実に的確だった点で、起点を作ったおかげで周りの選手もプレーしやすそうだった。 

 実際、ボランチの椎橋慧也は、ペドロ・ハウルへの印象をこう語っている。

「凄い収まるのが印象的。ちょっとラフなボールでも、身長があって胸トラップして、サポートすればちゃんと見てくれている。裏への動きもできる選手という印象です」

 合流から間もないので、チームへのさらなるフィットはこれから。ただ、ペドロ・ハウルはデビュー戦で、特にポストプレーで大器の片鱗を見せたのは間違いないだろう。柏に降臨した大型FWは幸先の良い一歩を踏み出し、今後も活躍しそうな期待感もある。

 もっとも、この徳島戦ではCFのポジションを争う呉屋が2ゴール。ペドロ・ハウルもスタメン獲得にはアピールが必要になるが、いずれにせよFWで、互いを高め合う健全な競争が生まれていることは確かだろう。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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