【移籍市場超速報】ファルカオがミランへ!? 保有権を持つ投資ファンドが経営参画とともに計画か

2015年05月04日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ドイエンスポーツの会長とガッリアーニ副会長が会談。

ファルカオの保有権を持っているのはドイエンスポーツという投資ファンド。ミランへの出資が決まった場合には、チーム強化の一環としてファルカオの無償レンタルを考えているようだ。 (C) Getty Images

 ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は先週末、ラダメル・ファルカオ、マルコス・ロホ(ともにマンチェスター・ユナイテッド)、ジョフレー・コンドグビア(モナコ)、ヤシン・ブライミ(ポルト)、レアンドロ・ダミアン(クルゼイロ)などの保有権を持つマルタ国籍の投資ファンド、『ドイエンスポーツ』のネリオ・ルーカス代表とミラノで30分ほどの会談を持った。
 
 ドイエンスポーツは、ミランへの経営参加について交渉を進めているタイの富豪ビー・テチャウボンが代表を務める投資家グループに、アブダビの投資銀行、中国の国営銀行とともに出資者として名を連ねており、経営参加が正式に決まった場合には、保有選手2~3人を2年間無償で貸し出すなど、積極的にチーム強化に協力することで合意に達しているという。
 
 そのなかにはファルカオが含まれる可能性も高いと見られている。
 
 ちなみに、ガッリアーニとルーカスはかねてから親密な関係にあり、密談が何度も目撃されている。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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