エムバペはエゴイストか? C・ロナウド&メッシと対戦した際の心構えを明かす「人には理解されないこともある」

2021年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼らは僕より何倍も優れているけれど…」

CLバルセロナ戦でメッシと対峙したエムバペ。スピードを活かしたプレーでベスト8進出に貢献した。 (C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エムバペが、現地局『RMC Sports』の取材に応じ、世界最高の選手たちと対峙する際の心持ちを明かしている。

 同メディアによれば、エムバペは、2016-17シーズン以来、公式戦(クラブでのリーグ戦、国内カップ戦、チャンピオンズ・リーグ、ヨーロッパリーグの合計)で通算146ゴールを記録。この数字は、欧州5大リーグにおいては、ロベルト・レバンドフスキ(221点)、リオネル・メッシ(210点)、クリスチアーノ・ロナウド(181点)、ハリー・ケイン(151点)に続く記録であり、103.99分に1ゴールの割合で得点を積み重ねているという。

 次代の旗頭として期待される22歳のアタッカーは、「どうすればこのような記録が出せるのか?」と問われると、「自信はある。どんな舞台でも自分が一番だと思ってプレーしている」と語ったようだ。

「僕はどんな相手であっても、自分が一番だと言い聞かせてプレーする。メッシやクリスチアーノと同じピッチでプレーしたこともある。もちろん彼らは僕より優れた選手たちで、僕の何億倍もすごいことをしてきた偉人達だ。でも、対峙するときにはそういう考えは横に置いて、『自分がベストだ』と言い聞かせて、できることを精一杯やる。そうじゃないと、殻を破れないんだ」
 
 そして、この考え方は"エゴイズム"と批判される面も備えていると、自覚しているとも語った。

「誰よりも自分が一番、と思い込むことを、人には理解してもらえないこともある。ただ、このエゴはプレー中に誰かにパスをしないとか、ライバルよりも高い給料をもらって、いい気分になるというものとは違う。戦うための準備に必要なものだ。

 エゴという言葉に捉われて、本質的なものを見逃してはいけない。『自分が、自分が』という表面的なものを超えた、自分を叱咤激励する意味で、エゴは必要になるときがある。素晴らしいことを成し遂げる力があるってことを、自分で説得し、納得しなければならないんだ。でないと、今の自分を超えることはできない。進化はできない」

 エムバペは、3月下旬に行なわれたカタール・ワールドカップの欧州予選で3試合連続ノーゴールに終わり、母国メディアの批判にさらされている。しかし、それも期待の裏返し。実力は誰もが認めるところだろう。
 
『RMC Sports』は「これからのサッカー界を背負う青年はメンタルをも強靭に成長しているらしい」とその心意気を称え、「メッシ、C・ロナウドにも堂々と対峙しなければ世界のトップには立てない」と若きアタッカーの未来に期待を寄せている。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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