「そんなこと言ってない、削除しろ」“ネクスト・シャビ”と呼ばれた元バルサの韓国代表MF、退団コメントの“偽造”に怒り! 古巣クラブはしれっと…

2021年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ドイツ滞在中に僕に惜しみない支援をしてくれた」という感謝のメッセージも…

バルサ退団後は、ジローナやダルムシュタットでプレーしたペク・スンホ。 (C)Getty Images 

 かつてバルセロナのカンテラ(下部組織)に所属し、「ネクスト・シャビ」として注目を浴びた韓国代表のペク・スンホは先月30日、ドイツ2部のダルムシュタットから母国の全北現代に移籍を果たした。

 ただ、円満な退団とはいかなかったようだ。韓国紙『朝鮮日報』によれば、24歳のMFはダルムシュタットの対応に怒りを感じているという。

 問題となっているのは、ダルムシュタットが30日に公式ホームページに掲載した、次のようなペク・スンホのメッセージだ。

「ドイツの2部リーグでプレーする機会を与えてくれたことに感謝している。ダルムシュタットは、ドイツ滞在中に僕に惜しみない支援をしてくれた。個人的には、チームメイトともとてもいい時間を過ごせた。ここ数週間は容易ではないことがあったが、今ではすべてが解決されてうれしい」

【動画】U-20W杯で韓国とアルゼンチンの対戦を喜ぶマラドーナとそのシーンを揶揄したとされるペク・スンホのゴールパフォーマンス
 
 記事によれば、これを確認したペク・スンホは全北の関係者に「何も言ってないのに、あんなインタビューが出た」というメッセージを送付。ダルムシュタットにも直接連絡し、すぐ取り下げるように抗議したという。全北の関係者もすぐドイツのクラブにコンタクトを取り、インタビューが事実でない場合は削除するよう要請したようだ。

 ただ、ダルムシュタットは「ここ数週間~解決できてうれしい」という部分だけを削除。そのほかの部分は現在も残っている。「全北は引き続きインタビューの削除を要求する方針だ」と記事は締めくくっている。

 ペク・スンホを巡っては、バルセロナに加入する際に水原三星から支援を受け、代わりにKリーグに復帰する際は水原三星と契約すると約束していたにもかかわらず、全北に加入したことで、違約金を要求される事態が発生。選手側が拒絶したため、水原三星が法廷闘争に持ち込む動きを見せている。

 母国復帰早々に、様々な問題に巻き込まれているペク・スンホ。ややキャリアが停滞してしまった感がある"元逸材"は、初のKリーグで再び輝く姿を見せられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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