「100%を出していない選手がいた」本田圭佑がミラン時代を伊紙で回想! 2人のイタリア代表の練習態度に苦言も…

2021年03月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「会ってみたい」と語った選手は?

本田が10番を背負ったミラン時代をイタリア紙のインタビューで振り返った。(C)Getty Images

 ズラタン・イブラヒモビッチの復帰以降に復活を遂げるまで、イタリアの名門ミランは厳しい時期を過ごしてきた。低迷期に10番を背負ったのが、本田圭佑(現ネフチ・バクー)だ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、本田は「夢をかなえてくれたアドリアーノ・ガッリアーニ(元CEO)には今でも感謝している。でも、問題も多かった」と振り返った(『Football Italia』より)。

「認めなければいけないが、そうでなければ自分がミランでプレーすることはなかったかもしれない。苦しんでいたことが自分には助けとなった。クラブにはトップ選手を買う金がなかった。だから多くの『普通』の選手がこのユニホームを着る機会を得た」

 また、「ミランには戦略もなかった。3か月ごとに新しい監督が来るような感じだった。それで結果を残すのは不可能だった」と、当時のミランで指揮を執ったひとり、フィリッポ・インザーギにとって難しい状況だったと述べている。

「よく、もっとやらなければいけないと話していたが、中にはそうじゃない選手たちもいた。だからインザーギが監督として責任を負わなければならなかった」

【動画】まさかの長髪にも注目!ネフチ移籍後初の対外試合で初ゴール決める本田(3分45秒~)
 本田の目に十分な努力をしていないと映ったのが、ともにイタリア代表経験のあるマリオ・バロテッリとアレッシオ・ロマニョーリだ。「マリオにはすさまじい才能があるが、向上するために何もしなかった」と回想した。

「彼の日々を変えたくて、僕を信じろ、ベストになりたければハードワークが必要だと言った。次の日に彼は練習の40分前にジムに来た。その次の日も。でも、3日目には飽きた。それがマリオだ」

「彼だけじゃなかった。ロマニョーリも100%で練習していなかった。彼は自分を信じ、異なる哲学を持つべきだ」

 前述のように、現在のミランはイブラヒモビッチの活躍もあり、セリエAで現在2位とかつての強さを取り戻しつつある。日本のカリスマは「イブラヒモビッチに会ったことはないが、会ってみたい。サッカーの巨人だと思う。彼の気質を知りたい」と述べた。

「彼がミランでスクデットを獲得することを願っている。自分はまだミランを応援しているからね」

 イブラヒモビッチの加入で成長を遂げたひとりが、現在10番をつけているハカン・チャルハノールだ。イブラヒモビッチと一緒にプレーしていたら、チャルハノールの前に背番号10を纏っていた本田のミランでのキャリアは、違うものになっていただろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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