冨安健洋が所属するボローニャは３月26日、シニシャ・ミハイロビッチ監督が少年からの挑戦に応じた動画を公開した。

「シニシャ・チャレンジ」のハッシュタグがつけられた動画は、まずボローニャのウェアを着たトンマーゾくんが挑戦を呼びかけるところから始まる。地面に置いたサッカーボールを蹴り、一定の距離にあるバスケットボールのゴールに通そうというのだ。小さなレフティは３回目の挑戦で成功した。

　ただ、ミハイロビッチが現役時代、魅惑の左足を武器にFKで世界を魅了してきたのは周知のとおりだ。ボローニャの指揮官は「勝負する相手を間違えたと分からせてやる」と言うと、一発でチャレンジに成功。「僕には３回も必要ない。１回だけでいいのさ」と笑ってみせた。

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　変わらぬ高い技術を見せつけた52歳に、ボローニャ公式ツイッターでは「今のセリエAの多くの左SBよりうまくクロスを上げられる」「あの左足ならまだ現役でやれる」など、感嘆の声が上がった。

　何より、果敢に挑んできた少年も、その求めに気さくに応じたミハイロビッチも素晴らしかった。ファンからは両者に対する賛辞も寄せられている。

「なんと美しい」
「ふたりとも見事だよ」
「素晴らしい監督。そして超素晴らしいトンマーゾ」
「シニシャは素晴らしい。でもトンマーゾもやるじゃないか」

　トンマーゾくんは、ミハイロビッチからの"返答"に感激したに違いない。そしてきっと、その左足に追いつかんと、必死に練習に励むはずだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部