「ヨーロッパに出てできるようになった」鎌田大地のゴールに表われた成長【日本代表】

2021年03月25日 サッカーダイジェスト編集部

味方との連係もスムーズに

攻撃のリズムを作った鎌田。27分には豪快な持ち上がりからチームの2点目を奪った。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[国際親善試合]日本 3-0 韓国/3月25日/日産スタジアム

 日本代表は3月25日、韓国代表との国際親善試合で3-0の勝利を収めた。

 トップ下で先発した鎌田大地は、ハーフタイムで交代するまで持ち前のセンスを遺憾なく発揮。敵陣のスペースで巧みにボールを受けると、積極的に仕掛けて攻撃のリズムを生んだ。

 最大のハイライトは27分。大迫勇也からのパスを受けると、ドリブルで持ち上がりペナルティエリア内に侵入。そこから素早いフェイントでDFのタイミングをずらして右足を振り抜き、ゴール左隅に流し込んだ。

「日本でやっていた頃だと、追い越してひとりでやり切ることはなかったけど、ヨーロッパに出て、ああいうことができるようになっているなと自分でも思う。フランクフルトだとあそこで足の速い選手を使っていたけど、代表だとまた違うので、僕個人だけでやり切るべきかなと思った。やり切って結果的に良かったなと思います」

 17年夏にヨーロッパに渡ってから3年半以上。その期間で、18―19シーズンはベルギーのシント=トロイデンで12得点、今季はフランフクフルトで4得点・12アシストと結果に直結する仕事が増加。とりわけゴールに向かう積極性が著しく向上し、韓国戦でもその成長を証明してみせた。
 
 一方で代表チームでは9試合目の国際Aマッチとなり、味方との連係もスムーズになっている。

 CFの大迫、左サイドハーフの南野拓実、右サイドハーフの伊東純也だけでなく、ボランチの遠藤航らとも絶妙な距離感を保っていた。

「拓実くんとは、『拓実くんが左に入ってきたら僕が中にいくし、純也くんのサイドはひとりでできるから、純也くんは張らせて、できるだけ俺も右のほうに入って、拓実くんが中に入ってきて2枚トップ下が理想』だと喋っていた。拓実くんが今日は左でしたけど、全然やりづらさはなかったし、拓実くんもやりづらそうではなかったかなという印象。上手くできたかなと思います」

 そう南野との連係に手応えを感じれば、ボランチとの関係性にも「悪くなかった」という。

「航くんとはシントでもともとやっているし、航くんは俺のことを分かってくれていて、やりやすくしてくれている。守田くんはもうちょっと早いタイミングでつけてほしいなという部分もいっぱいあったけど、でも今日は1回目だったし、前半が終わってそういう要求をしたりだとか、試合が終わってからも喋っていたので、回数を重ねたらもっと上手くいくと思う。今日時点でも悪くなかったと思います」

 30日に控えているロシア・ワールドカップ予選のモンゴル戦では、さらに連係度は高まり、よし進化した姿を見せてくれるだろう。

構成●サッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】日本3-0韓国|2021年初戦は韓国相手に3得点で勝利!モンゴル戦へ向けて好発進!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事