【日本代表】大黒柱・遠藤航のパートナーは誰に? 柴崎岳の不在でボランチ陣の選手層拡大は急務

2021年03月25日 元川悦子

柴崎が不在、韓国戦は遠藤のパートナーが注目される

柴崎が不在の中、遠藤のパートナーとなるのは? 写真は左上から時計回りに、柴崎、遠藤、守田、中山、田中、川辺。写真:サッカーダイジェスト

「(25日の日韓戦は)ベストなメンバーを見出したい。試合の入りからアグレッシブかつ勇敢に球際で勝っていく姿勢、前に行く姿勢が必要だと思います」

【日本代表PHOTO】韓国、モンゴル戦に臨む招集メンバー23人

 日本代表の森保一監督が語気を強めたように、2011年8月(札幌)以来、10年ぶりとなる国内での日韓戦勝利への意気込みは並々ならぬものがある。コロナ禍に加え、両国の関係悪化を懸念して試合開催に反対する声も根強いが、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)最終予選を今秋に控えた両代表にとっては絶好の強化の場。日本としても、3-0で圧勝した10年前の再現を果たす覚悟だ。

 とはいえ、指揮官の言う「ベストメンバー」が揃わないポジションがいくつかある。その筆頭が柴崎岳(レガネス)不在のボランチだ。今回はコロナによる招集回避なのか、クラブ事情なのか、最近3試合出番なしという現状を鑑みての選外なのかは分からないが、2018年9月の森保ジャパン始動時から絶対的中心と位置付けられてきた彼がいないのは確か。そこはひとつの懸念材料と言えるだろう。

 柴崎に代わる大黒柱となり得るのは、今季ドイツ・ブンデスリーガ1部で26試合連続先発出場中の遠藤航(シュツットガルト)しかいない。デュエル勝利数でも依然としてリーグトップを誇る彼が担う部分は少なくない。

「本人も日常のプレーで素晴らしい活躍をしてくれて、自信を持って代表に来てくれている。これまでの代表経験、ドイツでの経験を存分に発揮してもらいたい」と森保監督も絶大な信頼を寄せている。遠藤本人も「一緒にプレーする選手の特徴を考えながら、一番いいやり方を探っていくのがいい」と新コンビ結成に意欲を示していた。

 そのパートナー候補は守田英正(サンタクララ)、川辺駿(広島)、稲垣祥(名古屋)、脇坂泰斗(川崎)といった代表経験が少ない面々。守田とは辛うじて2018年に代表で一緒にプレーしたことはあるが、他のプレーヤーとの連携は未知数だ。最初にリスト入りした原川力(C大阪)がいれば、2016年リオデジャネイロ五輪で共闘した遠藤はやりやすかったはずだが、その彼もケガで離脱してしまった。となれば、本当に手探りで新たな関係性を構築していくしかない。
 

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