「誰も満足していない」ピャニッチとアルトゥールの“大失敗トレード”を両国メディアが酷評!「発表された時から…」

2021年03月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「両者はキャリアにおける厳しい時期を過ごすことになる」

ともに新天地で本領を発揮できていないピャニッチ(左)とアルトゥール(右)。(C)Getty Images

 昇格組にホームでまさかの黒星を喫し、首位インテルに10ポイント差と10連覇の夢が遠のいた。イタリア王者ユベントスは揺れている。3月21日のセリエA第28節ベネベント戦での敗北は、アンドレア・ピルロ監督のチームを危機的状況に追いやった。

 致命的な決勝点は、自陣深くにもかかわらず不注意な横パスを出し、相手にボールを奪われたアルトゥールのミスから生まれた。ピルロ監督は試合後、ブラジル代表MFの軽率なプレーに不満をうかがわせている。

 周知のように、アルトゥールは今シーズンにバルセロナからユベントスに加入した。入れ替わるかたちで、ミラレム・ピャニッチがバルサに移籍している。だが、シーズン終盤戦を迎えつつあるなかで、両選手は各々のクラブで期待された結果を出せていない。

【動画】日本遠征メンバー入りのアルゼンチン代表FWに被弾…アルトゥールの痛恨ミス(2分~)
 アルトゥールは負傷もあり、今季のセリエAで16試合出場の1得点。ピャニッチに代わる司令塔としてサポーターを満足させられているとは言いがたい。一方で、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFは、ラ・リーガで出場16試合とさらに期待を下回っている。

 スペイン紙『Marca』は、「状況が劇的に変わらない限り、両者はキャリアにおける厳しい時期を過ごすことになる」と、バルサとユーベの双方にとって利益になっていないと報じた。

「取引が発表されたときも道理にかなわなかったが、今はなお一層だ」

また、イタリアのウェブサイト『TUTTOmercatoWEB』も、「本当に誰も満足していないトレード」と、この移籍を批判的に伝えている。

「ユーベがプレーの面で得をしなかったことは確かだ」

 コロナ禍による経済的痛手のなか、財政的な事情から両選手のトレードに踏み切ったスペインとイタリアの強豪だが、少なくともスポーツ面で今のところ実りある取引とはなっていないようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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