「クボへのファウルは明確だ」久保建英も抗議した“PKなし”シーンにヘタフェ指揮官が怒り! 敵将は「シミュレーションをするな」

2021年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

両指揮官による舌戦が勃発

久保へのチャージについてボルダラス監督(右)が不満を漏らした。(C) Getty Images

 3月21日に開催されたラ・リーガ第28節で、久保建英が所属する15位のヘタフェは、17位のエルチェとの残留争い直接対決の臨み、1-1で引き分けた。

 20分に、敵のショートコーナーからペレ・ミジャのゴールで先制を許したものの、60分に久保の絶妙のアシストからFWエネス・ウナルが同点ゴールを奪取。試合終盤のPKをアンヘル・ロドリゲスが外して、勝ち越しはならなかったが、エルチェとの4ポイント差をキープしたのは、悪くない結果を言えるだろう。

 物議を醸しているのが、前半5分のシーンだ。ヘタフェのFKで、味方がヘディングで折り返したボールに反応した久保が、エリア内で敵DFゴンサロ・ベルドゥに後方から接触されて倒されたが、ファウルはとられず。日本代表MFは「なぜ?」という表情を浮かべて主審に抗議したが、オンフィールドレビューで確認することもなかった。

【動画】 これがPKなし? 久保建英が倒された問題のシーン&今季初アシスト
 試合後、VARについて問われたヘタフェのホセ・ボルダラス監督が、このシーンについて不満を露わにした。スペイン紙『AS』などが伝えている。

「(VARで)不利益を被ったと感じた人は、誰でも不平を言うだろう。我々は利益を得ていない。アトレティコ・マドリー戦でも、バリャドリー戦でも、セビージャ戦でも…今日はクボに明確なペナルティがあった」

 だが、エルチェのフラン・エスクリバ監督は、このシーン以外にもVAR検証で取り消されたヘタフェのPK獲得シーンなどもあったことから、「彼らはすべて審判に文句を言い、ファウルとPKをシミュレーションした。レフェリーは止めさせるべきだ」とヘタフェに苦言。ボルダラスがこれに異を唱えるなど、両指揮官による舌戦が勃発している。

 バジャドリー戦でも久保のシュートのこぼれ球がエリア内で敵の手に当ったが、ハンドはとられなかった。指揮官が語ったように、やや判定に泣かされていると言えるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部  

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