ナポリが今夏にクリバリ、ファビアン、メルテンスら主力を大量放出か? 補強候補には冨安やザッカーニの名前も

2021年03月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ガットゥーゾ監督を慰留しない方針

今シーズン限りでナポリ退団が有力なファビアン。(C)Getty Images

 今シーズン終了後にナポリが大変革するかもしれない。近年のチームを支えてきたDFカリドゥ・クリバリ、MFファビアン・ルイス、FWドリース・メルテンスらを放出して若手選手を加え、チームを刷新する可能性があるという。給与関連のコストを約40%減らしたい意向で、そのために高年俸の主力選手を売却する方針のようだ。

 イタリアの『Gazzetta dello Sport』紙はファビアンについて、「2023年まで結んでいる契約の延長交渉が進んでおらず、スペイン代表が夏に出て行くのは確定的」と伝えた。ファビアン側が現年俸250万ユーロ(約3億1250万円)から400万ユーロ(約5億円)+ボーナスを希望したのに対し、コストを抑えたいクラブ側は300万ユーロ(約3億7500万円)を提示。この金額差が一向に埋まらないという。そのためファビアンはナポリを退団して、母国スペインでのプレーを希望しているとも報じている。

 また、600万ユーロ(約7億5000万円)のクリバリ、450万ユーロ(約5億6000万円)のメルテンスも高年俸がクラブの負担となっていることから、夏の移籍市場で売却される可能性が高く、クリバリにはプレミアリーグのチームが、メルテンスにはラ・リーガのチームが関心を示しているという。
 
 一方、補強面での噂もある。『Tuttosport』紙はナポリがサントスの19歳FW、カイオ・ジョルジにスポットを当てているとし、「1500万ユーロ(約18億7500万円)の移籍金で購入する考え」と報じた。さらに、『Gazzetta dello Sport』紙はヴェローナの攻撃的MFマッティア・ザッカーニが「6月に移籍するだろう」として来シーズンのナポリ行きが濃厚だと伝えた。

 また、右サイドバックのジョバンニ・ディ・ロレンツォを放出し、同じポジションを務めるサンテティエンヌの19歳DFアイマン・ムフェクを追っているとも報じ、加えてインテルが保有権を持つヴェローナの左サイドバック、フェデリコ・ディマルコ、そしてボローニャの冨安健洋も名前も補強候補として報じられている。

 監督も交代しそうだ。ナポリは今シーズン限りで契約が切れるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督を慰留しない方針のようで、後任には15~18年にも指揮したマウリツィオ・サッリや元ローマ、インテル監督のルチャーノ・スパレッティらの名前が取り沙汰されている。

 ただでさえチームの人員整理が求められるなか、もしナポリが5位以下に終わって来シーズンのチャンピオンズ・リーグの出場権を逃すようなら、チームの変革はさらに大きくなるかもしれない。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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