WBで驚異の11ゴール! シュツットガルトの爆速男、ワマンギトゥカとは“何者”か? 経歴詐称や別人疑惑も…

2021年03月20日 遠藤孝輔

リーグ最速のスプリントを記録

常人離れしたスピードでブンデスリーガを席巻するワマンギトゥカ。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。(C)Getty Images

■Silas WAMANGITUKA
サイラス・ワマンギトゥカ(シュツットガルト/DRコンゴ国籍)
生年月日/1999年10月6日(21歳)
出身地/キンシャサ(DRコンゴ国籍)
身長・体重/189cm・79kg
主要ポジション/ウイングバック、ウイング、CF
A代表/未招集
ユース年代の代表歴/なし
キャリアの転機/シュツットガルトへの移籍(19年8月)


 7ゴール・8アシストの活躍を見せ、名門シュツットガルトのブンデスリーガ1部復帰に貢献し、迎えた今シーズンは自身初のトップリーグで開幕から2戦連発。昇格組に勢いをもたらしたワマンギトゥカが、さらに知名度を上げたのは昨年11月だ。

 今シーズンのリーグ最速となる35.42キロのトップスピードを計測したのだ。その記録はバイエルンのアルフォンソ・デイビスに更新されることになるが、凄まじい脚力を持つサイドアタッカーは、ブンデスリーガ選出の月間最優秀ルーキーに輝いた。

 さらなるインパクトを放ったのは12月で、10節のブレーメン戦、11節のドルトムント戦で2試合連続のドッペルパックを達成。いずれもアウェーゲームで一際目を引いた。

 1アシストも記録したドルトムント戦では、5-1という圧勝劇の主役となり、敵将リュシアン・ファーブルに引導を渡している(ドルトムントが直後にファーブルを解任)。そして、この12月も最優秀ルーキーに選出された。

【関連動画】圧巻のスピードに注目!ワマンギトゥカのゴール集
 年明け以降も勢いは止まらず、すでに右ウイングバックとしては傑出した数字の11ゴールを記録している。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いを見せる韋駄天が、ドイツにやってきたのは19年夏だった。

 18-19シーズンにフランス2部のパリFCで年間11ゴールを挙げ、シュツットガルトに800万ユーロ(約10億円)で引き抜かれたのだ。当時はストライカーだったが、守備の改善に取り組み、現在は最前線とウイングバックで柔軟に機能するなどプレーヤーとしての幅を広げている。

 自慢のスピードよろしくトントン拍子で出世しているワマンギトゥカだが、実は一部で経歴詐称を疑われている。
 

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