３月10日に行なわれたJ１リーグ第３節で、横浜FCの三浦知良が浦和戦の後半アディショナルタイムに交代出場。54歳12日での出場で、J１最年長出場記録を更新した。

　開幕から２試合はともにベンチ外だったカズは、半袖のユニホームでピッチに登場。出場時間は２分ほどで、試合終了のホイッスルが鳴った。ボールタッチはなく、得点もなかったが、プロ選手として36年目のスタートを切った。

　この"最年長記録"更新に反応したのが、ドイツの総合スポーツメディア『sport1』だ。「54歳が日本のトップリーグに立つ」というタイトルで、このように報じている。

「J１リーグは日本サッカーのトップであり、アジアのサッカーの中で最も成功しているリーグのひとつだ。1967年生まれのミウラは、今シーズン３試合目で初めて、後半のロスタイムに途中から出場した。浦和レッズとの試合は０－２で敗れている」
 

　そして、「ミウラは、世界最高齢のプロサッカー選手とされている。最年長出場記録のほか、最年長先発記録など、日本の記録コレクターとなっているのだ」と伝えている。

　また、フランス・メディア『SO FOOT』も「54歳の新たなシーズンが始まった」と報じ、「彼がサントスと初めてプロ契約を結んだとき、クリスチアーノ・ロナウドは１歳、リオネル・メッシはまだこの世に生まれていなかった。それから35年、日本ではキング・カズがピッチに立ち続けている。そして誕生日を迎えたばかりの彼は、その歩みを止めようとはしていない」と伝えている。

　シーズン前にはFIFA（国際サッカー連盟）のインタビューにも登場し、世界に驚きを与えるキャリアを歩み続けているカズ。果たして次は、どんな記録を更新するのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部